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EA-BANK・モーニングレポート 7.20
急激なリスク回避的動き(7.19 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が大幅に下落しての引け。ダウは一時940ドル安水準まで下落するなど警戒感が強まっています。新型コロナウィルスのデルタ株の感染拡大が嫌気され、リスク回避的な動きが強まっています。ダウは34000ドルを割り込む水準での引けとなっており、NASDAQなども売り優勢の流れとなりました。
一方、米国債市場は大幅に低下。株価の大幅安を背景に、債券に対する買い圧力が強まる流れとなっており、米10年債利回りは一時1.19%を割り込む動きとなっています。目先は若干持ち直していますが、依然として1.19%を挟んでの動きであり、0.1%弱の低下となって推移しています。
為替相場 – ダウの大幅下落を背景に、円買い優勢
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りは大きく下落していますが、英国での感染拡大に対する警戒感の強まりからポンドに対する売り圧力が強まる状況となっており、ドルの下値が支えられる状況です。こうした動きを受けてドルは全体的に買われやすい地合いとなっており、ドルインデックスは92台後半での推移となっています。
一方、円は買い優勢の流れ。対ドルでも円買い圧力は強まっており、一時109円割れが視野に入るなど下値を拡大しています。目先は押し戻され、109円台半ばまでの動きが展開されています。株価の大幅下落を背景にリスク回避的な動きが強まっており、円に対する買い意欲が強まっています。特にポンド/円は大幅に下落しており、150円を割りこむ動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値重い展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクしてバンドウォークが展開されて下値を拡大する動きとなりましたが、目先は持ち直し基調となっています。バンドの中心線を意識しての動きとなっていますが、中心線で抑えられるのか、中心線を突破して上値を拡大するのかに注目が集まります。
現状バンドの上限が上昇基調から下落に転じており、下落の勢いも強い状況を維持しています。一方、下限は下落基調から横ばいに転じ、目先はじり高基調となっています。バンド幅は縮小傾向となっており、徐々に市場にエネルギーが蓄積されていく状況といなっています。ただ、まだ大きな動きにはなりにくい局面であり、バンドの中心線では抑えられやすい場面だといえます。