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EA-BANK・モーニングレポート 7.15
米国債利回りが急落(7.14 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引け。パウエルFRB議長の大規模な金融緩和が依然として必要といった発言などが意識されてリスク志向の動きが意識されましたが、ポジション調整の動きなどもあり、NASDAQがマイナス圏での引けとなっています。ダウは上昇したものの、40ドル高水準と大きな動きにはなりませんでした。
一方、米国債市場は利回りが大幅下落。早期の金融引き締めに対する警戒感が後退し、債券に対する買い戻しの動きが強まる展開となっています。ベージュブックでは米経済の底堅さが示されましたが、物価の上昇は一時的といった見方も根強く、早期のテーパリング観測が後退する展開となっています。米10年債利回りは1.35%を割り込んでの推移となっています。
為替相場 – ドルが独歩安
為替相場は、ドルインデックスが下落。米国債利回りが大幅に低下したことなどを受けてドルに対する調整売り圧力が強まる状況となっています。ドルは主要通貨に対して軒並み下落しており、対ユーロで1.18ドルを回復する展開となっています。
一方、円は全体的には堅調地合い。ドル/円が110円を割りこむ水準にまで下落したことなどを背景に、クロス円の上値も抑えられる形となっています。ただ、買い戻しの動きが強まった南ア・ランド/円は上昇しての推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 下げ幅拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクしてバンドウォークとなっています。目先は売り一巡から調整の動きが意識されていますが、上値の重い展開が継続しており、横ばいでの推移となっています。形としては再度バンドの下限まで下落しやすい状況となっており、先行きに対する警戒感が高まりそうです。
現状バンドの上限が下落基調を強める一方、下限が横ばいへと変化してきています。トレンドそのものは依然として下向きですが、徐々に大きな動きとなりにくくなっていくのではないかと思われます。バンド幅が縮小傾向に入っており、エネルギーが蓄積されていくものと思われますので、先々大きな動きとなる可能性はあるでしょう。