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EA-BANK・モーニングレポート 7.14
米CPIが2008年以来の大幅上昇(7.13 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が下落しての引け。米CPIが2008年以来の大幅上昇となり、市場予想のすべてを上回る結果となったことでインフレに対する警戒感が強まる展開となっています。ただ、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁がインフレは一時的といった見方を崩しておらず、早期テーパリング観測がそこまで強まっていない中で米株の下げ幅は限定的なものとなっています。ダウは100ドル安水準での引けとなりました。
一方、米国債市場は利回りが上昇。米CPIの上昇を受けて一時債券売りが強まり、その後は調整の動きなどもあって利回りは低下傾向となりました。しかし、米30年債入札が不調となったことを受けて再度債券に対する売り圧力が強まり、利回りが上昇する展開となりました。現状、米10年債利回りは1.40%台を回復する動きとなっています。
為替相場 – 米CPI発表を受けて、ドルが上昇
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りが大きく上昇したことなどを背景に、ドルに対する買い意欲が強まっています。ドルは主要通貨に対して上昇しており、ユーロ/ドルは1.18ドルを割り込んでの推移となっています。インフレに対する警戒感の強まりを受け、ドル買い圧力が意識される展開となっています。
一方、円は全体的には堅調地合い。米株安を背景にリスク回避的な動きが意識されており、円買い圧力が強まる展開となっています。ただ、米国債利回りの上昇などを背景にドル/円はしっかりとした動きとなっており、目先は110.60円前後の水準で推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばいでの推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から一気に上昇して上限に到達したものの、そこから調整の動きが意識される流れとなっています。ただ、バンドの中心線では支えられて持ち直しており、目先は再度バンドの上限まで上昇する展開となっています。とはいえ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなっておらず、目先は横ばいでの調整が入っています。下値の堅さが意識される形であり、再度バンドの上限まで上昇する可能性も十分にあるでしょう。
現状バンドの下限が上昇に転じたことで、バンドの上下限中心線が上昇する形となっています。トレンドとしては上向きであり、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくく一時的には調整が入る可能性はありますが、底堅い動きが意識されやすい状況ということができるでしょう。一時的な調整の後は買い戻されて上値を拡大といった動きになりやすい形となっています。