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EA-BANK・モーニングレポート 7.12
主要3指数が史上最高値更新(7.9 NY時間)
週末のNY市場は、米株が大きく上昇しての引け。米卸売在庫改定値が予想外に上方修正されたことなどを背景に経済の先行きに対する楽観的な見方が意識され、リスク志向の動きが強まっています。米株は主要3指数が史上最高値を更新するなど上値を拡大しています。ダウは34870ドルに上昇し、35000ドルが視野に入る展開となっています。
一方、米国債市場は利回りが大きく上昇しての引け。米株の大幅上昇を眺めて債券に対する売りが意識されています。コロナウィルスの変異株に対する警戒感が残るものの、米経済の失速に対する警戒感は和らいでおり、テーパリングの後ずれなどに対する思惑も後退している状況です。米10年債利回りは1.30%割れの水準から大きく持ち直し、1.35%台での動きとなりました。
為替相場 – 米株主要3指数が史上最高値、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りが大幅持ち直しとなりましたが、ユーロやポンドに対する買い戻しの動きが強まりドルの上値を抑えました。リスク志向の動きの強まりを受けてユーロ/ドルは1.18ドル台後半での推移となっています。また、ポンドも対ドルで1.38ドル台後半まで上昇する展開となりました。
一方、円は軟調地合い。米株高を受けたリスク志向の動きが強まり、円売り圧力が強まっています。110円台を割り込んでいたドル/円は110円台前半へ、130円台を割り込んでいたユーロ/円は130円台後半へと上昇しています。150円台半ばで推移していたポンド/円は153円台を回復するなど、特にポンドに対する買い戻しの動きが強まりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限からじり安基調となっています。目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、今朝の動きで割り込む動きが展開されています。ただ、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まっている状況です。
現状バンド幅は縮小傾向となっています。ただ、バンドの上下限は徐々に横ばいへと変化しつつある状況であり、後々バンドの上下限中心線が横ばいとなっていく可能性が高そうです。流れとしてはレンジ圏での動きが意識されやすい形であり、大きな動きにはなりにくい局面ということができそうです。