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EA-BANK・モーニングレポート 7.9
ISM非製造業景況指数が予想を下回り、調整の動き(7.8 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が下落しての引け。ISM非製造業景況指数が予想を下回ったことや新型コロナウィルスのデルタ株感染拡大を受けて経済の先行きに対する警戒感が意識されて上値を抑えられています。ダウは一時500ドル超の下落となるなど下値を拡大する動きとなりました。しかし、そこからは買い戻しの動きが強まり、引けにかけて下げ幅を縮小して260ドル安水準での引けとなりました。
一方、米国債市場は利回りが低下しての推移。米経済の先行きに対する楽観的な見方が修正されたことで債券に対する買い戻しの動きが継続する展開となっています。株安なども意識されており、米10年債利回りは1.30%を割り込んでの推移となっています。
為替相場 – デルタ株感染拡大を受けて、円買い優勢
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りが低下する流れを継続しており、ドルの上昇に対する修正の動きが意識されています。特にユーロに対する買い戻しの動きが強まり、ユーロ/ドルは1.18ドル台半ばまで上昇する展開となりドルの上値を抑えました。
一方、円は買い優勢の流れ。リスク回避的な動きが強まる中で円に対する買い意欲が強まり、ドル/円は一時109円台半ばまで下落する展開となっています。そこからは若干持ち直していますが、上値の重い展開が継続しています。また、クロス円も全般的に売り優勢の流れとなっており、ポンド/円は一時150円台半ばまで押し込まれました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 方向感の見えにくい展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの-1σを意識しての動きとなり下値を拡大していましたが目先はそこから押し戻し、バンドの中心線を挟んでの動きとなっています。現状は小動きとなっており、方向感の見えにくい展開となっています。
バンド幅は縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。動き出したら大きなものとなる可能性が高まってきており、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要な局面といえます。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感に注意しながらの対応となりそうです。