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EA-BANK・モーニングレポート 7.7
経済指標の悪化を受けてダウが急落(7.7 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引け。ダウは、ISM非製造業景況指数が予想を下回り、2月来の低水準となったことなどを受けてリスク回避的な動きが強まり、一時400ドル超の下落となりました。その後は米国の早期テーパリング観測が後退したこともあって買い戻しの動きが強まり、結局200ドル安水準まで戻しての引けとなりました。また、米国債利回りの低下などを背景に、ハイテク銘柄に対する買いの流れが強まり、NASDAQはプラス圏での引けとなっています。
米国債市場は利回りが低下しての推移。ダウの大幅下落などを眺めて債券に対する買い意欲が強まる展開となりました。早期テーパリング観測が後退していることも債券に対する買い意欲を強める流れとなっており、10年債利回りは1.35%台での推移となっています。
為替相場 – ISM非製造業景況指数が予想を下回り、円が上昇
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りは大きく低下していますが、ユーロやポンドに対する売りの流れが強まる中でドルに対する買い戻しの動きが強まっています。ISM非製造業景況指数が予想を下回ったものの、米経済の先行きに対する楽観的な見方は依然として根強く、ドルの下値を支える展開となっています。
円は上昇しての推移。ダウの大幅下落を眺めてリスク回避的な動きが意識され、円に対する買い意欲が強まる状況となっています。ドル/円、クロス円ともに上値を抑えられる展開となっており、ユーロ/円は131円を、ポンド/円は153円をそれぞれ割り込む展開となっています。ドル/円も上値の重い展開ではありますが、ダウが引けにかけて持ち直し基調となったことで、NY時間帯は下げ渋る展開となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 目先持ち直しも上値は重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから持ち直し、目先は中心線を意識しての動きとなっています。ただ、中心線では抑えられる動きであり、上値の重さが意識される流れとなっています。このまま再度バンドの下限まで下落する可能性は高いのではないかとみています。
現状バンド幅は縮小傾向であり、市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきている状況です。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。特に目先は上値の重い展開となっていることから、バンドの下限でバンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性があるため、意識しておいたほうが良いでしょう。