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EA-BANK・モーニングレポート 6.29
ダウは150ドル安水準で引け(6.28 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引け。ダウはインフラ投資の期待感が若干後退したことや、ここまでの上昇に対する調整の動きが意識される展開となり、150ドル安水準での引けとなっています。一方、米国債利回りの低下などを背景にハイテク銘柄に対する買い意欲が強まり、NASDAQは大幅上昇となっています。中長期的な流れとしては先行きの景気に対する楽観的な見方は根強く、リスク志向の動きが意識されやすい局面は継続しているのではないかと思われます。
一方、米国債市場は利回りが大幅に下落。10年債利回りは1.50%を大きく割り込み、目先は1.47%台での推移となっています。また、30年債利回りも2.10%を割り込んでの推移となっています。ダウの大幅下落などを眺めて債券に対する買い戻しの動きが強まっています。また、米国の早期金融引き締めに対する思惑が若干後退しており、積極的に債券を売る動きにはなっていないようです。
為替相場 – リスク回避的な動きを受け円買いに
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米国債利回りは低下しているものの、ユーロなどに対する売りの流れが意識されたことでドルが持ち直しての動きとなっています。ただ、全体的には様子見ムードが強まり大きな動きにはなっておらず、ドルインデックスは91台後半での推移が継続しました。
一方、円は買い優勢。ダウの大幅下落などを背景に、円に対する買い戻しの動きが継続する展開となっています。ドル/円は110円台半ばまで下落し、ユーロ/円は132円を割りこんでの推移となっています。円は主要通貨に対して全般的に買われる動きとなっており、リスク回避的な動きを受けた円買いの流れが強まっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小幅持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直してバンドの中心線を目指す動きとなっています。大きな動きではないものの、しっかりとした動きが展開されており、このままバンドの中心線まで上昇する可能性は高まっています。バンドの中心線を突破するか、そこで抑えられるかが目先のポイントとして意識されそうです。
現状バンドの上限が下落に転じたことでバンドの上下限中心線が下落する流れとなっています。トレンドそのものが下向きとなっており、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、調整の動きを入れながら下値を拡大するといった動きになりやすい形です。目先は押し目買いに支えられていますが、戻り売りに抑えられやすく、下値を拡大する可能性も高いでしょう。