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EA-BANK・モーニングレポート 6.21
ダウは530ドル安水準となって引け(6.18 NY時間)
先週末のNY市場は、米株が大幅に下落しての引け。ブラード・セントルイス連銀総裁が『最初の利上げは2022年後半になる見通し』といったタカ派的な発言を受けてリスク回避的な動きが強まり、ダウは530ドル安水準となって引けています。ただ、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は『少なくとも2023年末まで利上げに反対』と発言しており、実際の利上げのタイミングは見えにくいところとなっています。
米国債市場は長期債が大幅に低下しての引け。ブラード・セントルイス連銀総裁のタカ派的な発言が意識される一方、ここまでの上昇やダウの大幅安などを眺めて調整の動きが意識され、債券に対する買い戻しの動きが展開されました。一方、2年債利回りなどは大きく上昇しており、イールドカーブのフラット化が加速する展開となりました。
為替相場 – ドル続伸
為替相場では、ドルインデックスが続伸。ブラード・セントルイス連銀総裁の発言を背景にしたドル買いの流れが強まり、ドルインデックスは92を突破する動きとなりました。その後は米長期債利回りの大幅低下などを眺めて調整の動きが入り、上値を抑えられる展開となりました。ユーロ/ドルは1.19ドルを割り込んでの動きとなり、ポンド/ドルは1.38ドル台前半まで押し込まれる展開となりました。
一方、円は買いの流れが強まる展開。対ドルではドルに対する買いが意識されたことで前営業日終値を意識しての動きが展開されましたが、クロス円は軒並み下落しており、ポンド/円は1円以上の下落となって引けています。オセアニア通貨も売りの流れが強まっており、米株の大幅下落を眺めたリスク回避的な動きを受けての円買いの流れが強まりました。ドル/円は110円台を維持しての動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 売り圧力強まる
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、一時バンドの中心線を抜けて下限を目指す動きとなりましたが、下限には届かずに持ち直して中心線を挟んでの動きとなっています。目先は持ち直し基調ですが大きな動きにはなっておらず、先行きの方向感の見えにくい展開です。バンドの中心線を挟んでの小動きがしばらく継続する可能性が高まっています。
現状バンド幅は縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要なところでしょう。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感の見えにくいところとなっていることからレンジ圏での推移が継続する可能性が高そうです。