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EA-BANK・モーニングレポート 6.15
NASDAQが終値ベースの最高値更新(6.14 NY時間)
昨日のNY市場は、米国株式市場がまちまちでの引け。ハイテク銘柄に対する買い意欲が強まる中でNASDAQが終値ベースで史上最高値を更新するなど買い進まれましたが、ポジション調整の動きが意識されたことでダウはマイナス圏での引けとなっています。ダウは一時260ドル安水準にまで下値を拡大しましたが、引けにかけて持ち直して結局80ドル安水準となり、34400ドルを割り込んでの引けとなりました。
一方、米国債市場は大きく上昇しての推移。FOMCを控えていることもあり、ポジション調整の動きが強まり、債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。米10年債利回りは一時1.50%を回復するなど、上げ幅を拡大する展開となっています。インフレに対する警戒感などから、テーパリングに対する思惑は依然として根強く、利回りの下値が支えられました。
為替相場 – ドルが小幅に下落もFOMC待ち
為替相場では、ドルインデックスが下落しての推移。米国債利回りの上昇などを背景にドルの下値は支えられやすい局面となりましたが、その一方で経済の先行きに対する楽観的な見方の強まりを背景に、ユーロに対する買い戻しの動きが意識されてドルの上値が抑えられました。とはいえ、全体的にはFOMCを控えていることもあって様子見ムードが強まっており、大きな動きにはなりにくい状況となっています。
一方、円は売られやすい地合い。米国債利回りの上昇を受けてドル/円が110円台を回復するなど円売り圧力が強まる中、クロス円も全般的に円売り優勢の流れとなっています。ユーロ/円は133円台を回復し、ポンド/円も155円台を回復する動きとなっています。ダウが引けにかけて下げ幅を縮小するなど、市場全体にはリスク志向の動きが意識されやすい局面であり、円に対する売りが意識されました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドウォークする展開となり、目先はやや上昇の勢いが落ちているものの、下落の勢いは強まっていない状況となっています。ここから再度バンドの上限まで上昇することができるかどうかがポイントとなっていきそうです。
現状バンドの上下限中心線は上昇基調となっており、トレンドそのものは上向きです。ただ、バンドの上限の上昇の勢いが落ちてきているので、後々はレンジ圏での動きが意識されやすい状況となっていく可能性は高そうです。ただ、目先はまだ一時的に調整の動きが入っても底堅い動きが意識されやすく、押し目買い優勢の局面ということができそうです。