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EA-BANK・モーニングレポート 6.14
S&P500指数は終値ベースで史上最高値(6.11 NY時間)
先週末のNY市場は、米国株式市場が小幅に上昇しての引け。全体的には手掛かり材料難やFOMCを控えていることなどを背景に様子見ムードが強まる展開となっています。ダウは朝方に150ドル高水準となるなど上値を拡大する動きとなりましたが、調整の動きから一時130ドル安水準まで押し込まれての動きとなり、引けにかけて買い戻しの動きを背景に10ドル高水準まで上昇しての引けとなりました。S&P500指数は終値ベースでの史上最高値を更新しての引けとなっています。
米国債市場は上昇しての引け。株価の底堅い動きやFOMCを控えての調整の動きなどが意識される展開となっています。先日の米国の消費者物価指数が上昇したことでインフレに対する警戒感は強まっているものの、一時的との見方は依然として根強く、債券に対する売りの流れは強まってはいません。米10年債利回りは1.45%台での引けとなりました。
為替相場 – ドルが上昇基調維持
ドルインデックスが上昇しての引け。米国債利回りの上昇や先日のECBで金融政策の現状維持が決定されたことなどを背景に、ユーロに対する売りの流れが意識されてドルが反射的に買われる展開となっています。ドルは対ポンドや対円でもしっかりとした動きを見せています。ミシガン大学消費者態度指数が市場予想を上回ったこともドルに対する買い意欲を強めました。
一方、円は買われやすい地合いとなって引けています。ドル/円はドルに対する買いの動きが強まったことで上昇していますが、クロス円は軒並み下落しており、円に対する買い戻しの動きが強まる展開となりました。ユーロ/円は133円台を割り込む動きとなるなど、上値の重い展開となっています。ただ、ドル/円の上昇などを背景にクロス円に対する売りの流れもそこまで強まらず、手掛かり材料難から様子見ムードが強まりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドウォークする展開から調整の動きが入り、目先はバンドの中心線を抜けて下落する展開となっています。まだバンドの下限には届いていませんが、上値の重い展開は継続しており、このままバンドの下限まで下落する可能性も十分にあるでしょう。
現状バンド幅が縮小傾向を強めており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく状況です。まだ縮小の余地はありそうですが、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。ただ、下落基調とはいえまだバンドの下限には届いていないことから、目先は大きな動きにはなりにくいところとなっています。