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EA-BANK・モーニングレポート 6.11
ダウが小幅に上昇(6.10 NY時間)
昨日のNY市場は、米国株式市場が上昇しての推移。消費者物価指数が市場予想を上回ったことでインフレに対する警戒感は強まっていますが、足元の経済に対する期待感は根強く、底堅い動きが展開されました。S&P500指数は最高値を更新するなど上値を拡大しての引けとなる一方、ダウは引けにかけて利食い売りに上値を抑えられる展開となりました。
一方、米国債市場は低下しての動きを継続。債券に対する買い意欲が根強く、米10年債利回りは一時3か月ぶりの1.44%を割り込む展開となっています。インフレに対する警戒感は根強いものの、米国の緩和的な金融政策が維持されるとの見通しが強まる中で債券に対する買いの流れが継続する展開となっています。
為替相場 – ドルが小幅に下落
為替相場は、ドルインデックスが小幅に下落しての推移。ただ、様子見ムードが強まる中で方向感の見えにくい展開となり、前営業日終値を挟んでの動きとなっています。また、ECB理事会で現状維持が示され、ラガルドECB総裁がPEPP終了の議論は時期尚早といった発言をしたことなどを背景に、ユーロの上値も抑えられる展開となっています。
一方、円はまちまちでの推移。ドル/円やユーロ/円が上値の重い展開となる一方でポンド/円などは買い戻しの動きに支えられて持ち直し、オセアニア通貨も経済の先行きに対する楽観的な見方から底堅い動きが展開されています。依然として全体的には方向感の見えにくい動きとなっており、狭いレンジでの推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 下値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動いており、売り優勢の展開を継続。目先はバンドの下限まで下落しており、ここで支えられるかどうかに注目が集まるところです。ただ、一時的に支えられても上値の重い展開が継続しており、下値を拡大する可能性が高そうです。
現状バンドの上下限中心線が下落基調となっており、トレンドそのものが下向き。バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところであり、目先はバンドの下限から押し戻す可能性が高そうですが、戻り売り優勢の形であり、売りの流れは維持されそうです。