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EA-BANK・モーニングレポート 6.10
米株に調整売り圧力強まる(6.9 NY時間)
昨日のNY市場は、米国株式市場が下落しての推移。特段大きな材料に欠ける局面で、ECB理事会や米消費者物価指数の発表を明日に控えて様子見ムードが強まる中、利益確定の動きが意識されて売り圧力が強まる展開となりました。ダウは150ドル安水準での引けとなり、34000ドル台半ばでの推移となりました。
一方、米国債市場は低下しての推移。債券に対する買い意欲が根強く、利回りの低下傾向が継続する流れとなっています。NY時間帯に入り一時的に持ち直す場面もありましたが、米国株の軟調地合いも意識されており、全体的に利回りの上値は抑えられやすい地合いとなっています。米10年債利回りは一時1.50%を割り込む動きを見せるなど、下値を拡大する動きとなっています。
為替相場 – ドルが小幅に上昇
為替相場は、ドルインデックスが小幅に上昇しての推移。米国債利回りは低下傾向となったことなどを背景に、一時ユーロ/ドルは1.22ドルを突破して上昇したものの、米国の消費者物価指数の結果を見極めたいとの思惑が強まったことでドル売りは強まらず、買い戻しの動きが展開される状況となっています。また、ポンドに対する売りが意識されたことでドルの下値が支えられました。ポンド/ドルは一時1.41ドル割れを意識する水準まで下落しています。
一方、円はまちまちでの推移。ドル/円の下値が支えられたことなどを背景にクロス円も全体的には底堅い動きを見せていますが、ポンド売りの流れが意識されていることでポンド/円の上値が抑えられる展開となっています。全体的にはそこまで大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが維持される展開となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 買い戻し優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をバンドウォークする展開から一気に持ち直してバンドの中心線を抜け、そのままバンドの上限まで上昇してバンドウォークとなりました。その後、上昇一服から調整の動きに抑えられる展開となっていますがバンドの中止線に届かずに持ち直しており、買い優勢の流れが意識される展開となっています。
現状バンドの上下限中心線が上昇基調となっており、トレンドそのものは上昇基調です。下値の堅さが意識されて再度バンドの上限まで上昇する可能性が高まっています。バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいものの、買い優勢の流れが維持されそうです。