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EA-BANK・モーニングレポート 6.9
全体的に様子見ムード(6.8 NY時間)
昨日のNY市場は、米国株式市場がまちまちでの引け。朝方は上値の重い展開となりましたが、積極的に売り込む流れにはならず、米国の金融政策の先行きに対する思惑から買い戻しの動きが強まる展開となりました。ダウは一時プラス圏に浮上する動きと見せるなど底堅い動きとなりましたが、調整売りの流れが根強く引けにかけてマイナス圏に転じました。一方、ハイテク株は米国債利回りの低下などを眺めてプラス圏での引けとなっています。
一方、米国債市場は利回りが低下する動き。米雇用統計からの債券に対する買いの流れが根強く、10年債利回りは1.53%前後での推移となっています。金融緩和策の長期化に対する思惑が強まる中、先行きに関しても債券に対する買い意欲は根強く残るのではないでしょうか。
為替相場 – ドルインデックスが90を挟んでの動き
為替相場は、ドルインデックスが買い戻しの動きを見せて90を回復する動き。ユーロやポンドに対する調整売りの流れが意識される中でドルが底堅い動きを見せる展開となっています。ただ、米国債利回りが低下している状況であり、全体的には大きな動きにはなりにくい局面であり、依然として90を挟んでの小動きとなっています。
一方、円は底堅い動き。大きな動きではありませんが、ドル円・クロス円ともに底堅い動きが意識されています。米株の下げ渋りの動きが意識されており、円に対する売りが意識されやすい局面となりました。ただ、市場全体の様子見ムードが意識される中で円も方向感の見えにくい展開となっており、様子見ムードが強まる状況といえます。
ドル円・ボリンジャーバンド – 上値の重い展開
ドル円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直す動きとなり、中心線を抜けて上昇する動きとなっていますが、上値の重い展開であり中心線と+1σで挟まれたレンジを動いています。狭いレンジでの動きであり、様子見ムードが意識されています。目先はやや上値の重い展開で、バンドの中心線で支えられるかどうかに注目です。
現状バンドの上限が下落、下限が横ばいといった動きになっています。バンド幅は比較的狭い状況であり、市場にはエネルギーが蓄積されています。目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感の見えにくい展開です。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、まだ大きな動きにはなりにくい局面が継続しそうです。