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EA-BANK・モーニングレポート 6.3
様子見ムードが強まる(6.2 NY時間)
昨日のNY市場は、米国株式市場が小幅に上昇しての引けとなりました。朝方はダウが130ドル高水準まで上昇しましたが、日中は調整売りなどに上値を抑えられる展開となりました。米地区連銀経済報告は景気は緩やかなペースで拡大とし、拡大のペースは幾分か加速と公表されました。また、インフレに対する懸念も表明しており、ややテーパリングに対する警戒感も強まりました。ただ、そこまでサプライズがなかったこともあり、市場には大きな影響を与えませんでした。
一方、米国債市場は小幅に低下しての推移です。米株がプラス圏での引けとなったものの、朝方からは上値を抑えられたことなどを受けて債券に対する買いの動きが強まる展開となっています。ただ、市場全体の様子見ムードが意識され、大きな動きにはなりませんでした。米10年債利回りは1.60%台を割り込んでの推移となっており、調整の動きも意識されました。
為替相場 – ドルが堅調地合い維持
為替相場は、ドルインデックスが小幅に上昇しての推移です。一時90を回復する動きを見せましたが、米国債利回りの低下などを眺めて上値の重い展開となり、目先は90を割り込んでの推移となりました。米国の低金利政策がまだしばらくは維持されるのではないかといった見方から、ドルに対する買いの流れが強まらない状況が継続しています。全体的には様子見ムードが意識される中で、買い戻しの動きが展開されました。
一方、円はやや軟調といった動きになっています。ただ、NY時間帯は調整の動きが意識されて上値を抑えられる展開となっています。ドル円は一時109円台後半まで上昇しましたが、目先は109円台半ばでの小動きとなっています。米株がプラス圏での引けとなったものの、上値を抑えられたことなどが嫌気されての動きとなりました。ポンド円はやや上げ幅を拡大して155円台を回復していますが、積極的に上値を追う動きにはなりませんでした。
ドル円・ボリンジャーバンド – 上値の重い展開
ドル円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から下落して一時バンドの中心線を意識する動きとなりましたが、そこから再度売り圧力が強まりバンドの下限まで下落する展開となっています。バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなっていないものの、戻りの弱さが意識されて下値を拡大する展開となっています。
現状バンドの上下限中心線は下落基調となっており、トレンドそのものが下向きです。一時的には買い戻される動きが入ってもおかしくはありませんが、戻り売り優勢の局面であり、バンドの下限まで下落する可能性が高そうです。