モーニングレポート > 2021.5.31
EA-BANK・モーニングレポート 5.31
米株は小幅に上昇(5.28 NY時間)
週末のNY市場は、米株が小幅に上昇しての引けとなりました。米国の経済対策に対する期待感が相場を下支えする一方、史上最高値近辺であることを背景に利食い売りも根強く上値を抑えました。そのような中、ダウは34500ドルを突破しての引けとなっており、リスク志向の動きは根強い状況といえます。
一方、米国債利回りはやや上値の重い展開となりました。米株は上昇しての引けとなりましたが、月末ということで調整の動きもあり、債券に対する買い戻しの動きが展開されました。米10年債利回りは1.60%を割り込んでの引けとなっています。市場全体に様子見ムードが強まったこともあり、大きな動きにはなりませんでした。
為替相場 – ドルが小幅に上昇
為替相場は、ドルインデックスが小幅に上昇して90を上回っての引けとなりました。90を挟んでの小動きが継続しており、全体的には方向感の見えにくい展開が継続しています。欧州債利回りの低下などが意識されたことなどがドルの下値を支える要因となっています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。ドル円が一時110円台を回復したことでクロス円も上昇基調が意識されました。しかし、NY時間帯に入り調整の動きが強まったことで円に対する買い戻しの動きが意識され、ポンド円などは前営業日比マイナスでの引けとなりました。
ドル円・ボリンジャーバンド – 上値の重い展開
ドル円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクしてのバンドウォークが展開されましたが、そこから調整の動きが入る流れとなっています。目先バンドの中心線を抜けて下限を目指す動きとなりましたが、バンドの下限には届かずに持ち直しています。ただ、中心線にも届かずに上値を抑えられており、方向感の見えにくい状況となっています。しばらくは動きにくい展開となるのではないでしょうか。
バンド幅は縮小傾向となっています。市場には徐々にエネルギーが蓄積されていくものと思われますが、まだ縮小の余地が大きく、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところでしょう。目先はバンドの中心線を意識しての小動きとなるのではないかとみています。