モーニングレポート > 2021.5.28
EA-BANK・モーニングレポート 5.28
米株はまちまちでの引け(5.27 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引けとなりました。ダウは130ドル高水準となるなど上値を拡大しての引けとなっています。ただ、NASDAQが小幅に下落しての引けとなりました。新規失業保険申請件数が市場予想よりも良かった一方、その他の指標は全体的には市場予想を下回る結果となっています。日中は様子見ムードが意識される中で底堅い動きが展開されましたが、テーパリングに対する思惑が後退したことなどが下値を支える一方で、買われ過ぎ感からの利食い売りが上値を抑えました。
一方、米国債利回りは長期債に対する売りが意識される一方、2年債利回りなどは低下しての推移です。全体的にはダウの上昇などを眺めて債券に対する売りの流れが意識されやすい局面となっています。米10年債利回りは現状1.60%台を回復しての動きであり、リスク志向の動きが意識される状況となっています。欧州各国の10年債利回りの上昇なども意識される局面となりました。
為替相場 – ドルが小幅に下落
為替相場は、ドルインデックスが小幅に下落して90を割り込む動きとなっています。ただ、前営業日終値を挟んでの動きであり、積極的にドルを売る動きが強まったわけではありません。英中銀のブリハ委員の発言を受けたポンド買いの流れが意識され、ドルの上値を抑える展開となっていますが、ドルは長期債利回りの上昇などを背景に底堅い動きが展開されています。
一方、円は軟調地合いとなっています。ダウの上昇などを背景にドル円が大きく上昇しており、クロス円も買い優勢の流れが強まる状況となっています。ドル円は109円台後半、ユーロ円は133円台後半、ポンド円は155円台後半での推移となるなど大幅上昇となっています。その他のクロス円も上値を拡大しており、円の独歩安基調が強まりました。
ドル円・ボリンジャーバンド – 上値拡大
ドル円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクしてのバンドウォークが展開され、上値を大きく拡大する展開となりました。目先はバンドの上限からの調整の動きが意識され、+1σ前後の水準まで下落する動きとなっており、下げ渋る動きを見せています。ここで支えられて持ち直すのか、バンドの中心線まで下落するのかで流れが多少変わってきますが、底堅い動きは意識されそうです。
現状バンドの下限が下落基調から上昇基調へと転じており、バンドの上下限中心線が上昇する形となっています。トレンドそのものは上向きであり、押し目買い優勢の局面といえます。再度バンドの上限まで上昇する可能性も十分にあるので、安易な戻り売りはリスクが高そうです。