モーニングレポート > 2021.5.27
EA-BANK・モーニングレポート 5.27
米株は小幅に上昇(5.26 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がプラス圏での引けとなりました。ただし、10ドル高水準にとどまるなど大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる展開となりました。日中も前営業日終値を挟んでの動きであり、方向感の見えにくい展開となっています。米経済の先行きに対する期待感が強まる一方でテーパリングに対する懸念や利益確定の動きに上値を抑えられる格好となりました。
一方、米国債利回りは持ち直す動きとなりました。米株の上昇などを背景に債券に対する売りの流れが意識されています。前営業日の低下などに対する調整の動きも意識されており、長期債利回りを中心に底堅い動きが展開されました。ただ、株式市場に様子見ムードが強まったことで、積極的な動きにはなりませんでした。米10年債利回りは1.57%台後半での推移となっています。
為替相場 – ドル上昇
為替相場では、ドルインデックスが上昇し90を回復しています。ユーロドルは1.22ドルを割り込む動きとなっており、欧米の国債利回りの動きを眺めたドル買いの動きが強まっています。ドルは対円でも上昇しており、109円台を突破しての動きとなっています。
一方、円は底堅い動きとなっています。ユーロに対する売りが意識されてユーロ円が小幅に下落していますが、全体的にはドル円、クロス円ともに堅調地合いとなっており、株高を受けたリスク志向の動きを受けて円に対する売りの流れが意識されています。ポンド円は154円台を回復しての動きとなっていますが、全体的には様子見ムードが強まる状況となりました。
ドル円・ボリンジャーバンド – 上値拡大
ドル円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きが展開されています。一時的に調整の動きが入るものの、下値は堅く持ち直しています。目先はバンドの上限から調整の動きが入っていますが、バンドの+1σ前後の水準で支えられており、日中高値圏での推移が継続しています。
現状バンドの上下限中心線が上昇基調となっており、トレンドそのものが上向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところですが、調整を入れながらも上値を拡大しやすい形であり、再度バンドの上限まで上昇する可能性が高そうです。