モーニングレポート > 2021.5.26
EA-BANK・モーニングレポート 5.26
米株は小幅に下落(5.25 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が軟調地合いとなって引けています。朝方はダウが100ドル超の上昇となるなど米経済の先行きに対する期待感から買いの動きが強まりましたが、日中は利食い売りなどに抑えられて前営業日終値を挟んでの推移が継続し、引けにかけてやや売り圧力が強まる展開となりました。ただ、全体的には手掛かり材料難から方向感の見えにくい展開となり、様子見ムードが強まりました。ダウは80ドル安水準での引けとなっています。
一方、米国債利回りは長期債利回りを中心に下げ幅を拡大する展開となっています。米株の上値の重い展開を眺めて債券に対する買い戻しの動きが強まる展開となっています。米国の緩和的な金融政策が長期間維持されるとの思惑も根強く、利回りの上値を抑えています。米10年債利回りは1.60%を大きく割り込み、1.55%台での推移となっています。
為替相場 – ドルの上値重い
為替相場は、ドルインデックスが下落しての推移です。大きな動きにはなっていませんが、米国債利回りの低下などを受けてドルに対する売り圧力が強まっています。ただ、ポンドに対する調整売りの流れが意識されており、積極的にドルを売り込む展開にはなっていません。市場全体が様子見ムードとなる中でドルインデックスも方向感の見えにくい展開となっています。
一方、円は小幅まちまちでの推移となっています。ドル円は一時109円台を回復する動きとなりましたが、米株の軟調やドルインデックスの低下を意識し、NY時間帯に売りの流れが強まりました。現状は前営業日と変わらずの水準での推移となっています。一方、クロス円は小幅まちまちとなっており、様子見ムードが強まる展開となっています。そうした中でユーロ円が底堅い動きで133円台を回復しての動きとなっています。
ドル円・ボリンジャーバンド – 目先は小動き
ドル円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入り、一時持ち直す動きを見せましたが、再度売りの流れが強まりバンドの中心線を抜けてバンドの下限まで下落する動きとなっています。バンドの下限では支えられており、ここから持ち直し基調を維持することができるかに注目が集まります。
現状バンド幅は拡大基調にあり、バンドブレイクからバンドウォークといった動きになってもおかしくはないところです。ただ、バンド幅がかなり拡大しているため、市場にはエネルギーの蓄積が見られにくいところです。大きな動きにはなりにくい局面であり、目先のバンドの下限で支えられる動きが継続するのではないかとみています。上値の重さは意識されるものの、一時的には買い戻しの動きが展開されるのではないかとみています。