モーニングレポート > 2021.5.25
EA-BANK・モーニングレポート 5.25
米株上昇(5.24 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇しての引けとなっています。コロナワクチン接種の拡大などを背景に経済の先行きに対する楽観的な見方が強まり、リスク志向の動きが強まりました。また、原油価格の上昇などもダウの下値を支える展開となっています。ダウは一時260ドル超の上昇となり、引けにかけて若干抑えられましたが、180ドル高水準での引けとなっています。
一方、米国債利回りは小幅に下落しての推移です。米株は上昇したものの、米国の金融政策において低金利政策を長期間維持するとの見方は根強く、やや債券に対する買い戻しの動きが展開されています。ただ、株高を受けて債券に対する売りも見られており、全体的には大きな動きにはなっていません。
為替相場 – ドル売り優勢
為替相場は、ドルインデックスが下落し、90を割り込む動きとなっています。米国債利回りの上値の重い展開などを眺めてドルに対する売りが意識される状況です。米株の上昇に伴うリスク志向の動きなどもドルに対する売りを意識させています。ただ、、対円・対ユーロなどでドル売りとなっていますが、大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくい流れとなっています。
一方、円は小幅まちまちでの推移となっています。ドル売りの流れが意識されていることからドル/円は下落していますが、ユーロやオセアニア通貨はしっかりとした動きとなっており、クロス円はまちまちでの動きが展開されています。ポンド/円はやや上値の重い展開で154円を挟んでの動きとなっていますが、全体的には様子見ムードが強まる局面ということができそうです。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 目先は小動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と下限に挟まれたレンジを動いています。目先はバンドの中心線で抑えられてのじり安基調ですが、バンドの下限には届いておらず、小動きとなっています。上値の重さが意識されているものの、積極的に売り込む展開にはなっていません。
現状バンドの上下限中心線は下落基調となっており、トレンドそのものは下向きです。バンドの下限まで下落する可能性は高そうです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくく、仮にバンドの下限まで下落してもそこでは支えられる可能性が高いでしょう。