モーニングレポート > 2021.5.21
EA-BANK・モーニングレポート 5.21
ダウは34000ドルを回復(5.20 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇しての引けとなっています。直近の下落に対する買い戻しの動きが意識され、ダウは34000ドルを回復する展開となっています。インフレに対する懸念が根強いものの、緩和的な金融政策の維持に対する期待感もあり、リスク回避的な動きが強まる展開にはなっていません。米景気先行指数が市場予想を上回ったことも好感される展開となっています。また、仮想通貨(暗号資産)市場に買い戻しの動きが見られたことも相場の下値を支える要因となっています。
一方、米国債利回りは大きく下落する展開となっています。債券に対する売りの流れが一服し、買い戻しの動きが展開されています。米国の緩和的な金融政策が維持されるとの思惑から債券利回りの上値は抑えられやすい状況が継続しています。
為替相場 – ドルが大きく下落
為替相場は、ドルインデックスが下落し、90を再度割り込む展開となっています。米国債利回りの低下や株高を背景とした安全資産としてのドルに対する売りなどが意識される展開となっており、ドルの上値が抑えられ、独歩安の展開となっています。対ユーロで1.22ドルを回復していますが、全体的にはそこまで大きな動きにはなっていない状況です。
一方、円は全体的には軟調地合いとなっています。ドル/円はドル売り圧力の強まりを背景に下落し、109円を割り込んだ水準で推移していますが、クロス円は株高を背景としたリスク志向の動きが意識される中で上昇基調となっています。円に対する売りの流れが強まっていますが、全体的には大きな動きとはなっておらず、クロス円は小幅上昇といった展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動いています。上値の重い展開が継続しており、目先は日中安値圏での推移となっています。バンドの下限からの戻りが意識される場面ですが、戻りが弱く、再度バンドの下限にまで下落して安値を更新する可能性が高まっています。
バンドの上下限中心線は下落基調となっており、トレンドそのものが下向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところですが、調整を入れながら下値を拡大するといった動きになりやすい形です。目先はバンドの下限から持ち直しての動きですが、上値は重く再度バンドの下限まで下落する動きとなるのではないでしょうか。