モーニングレポート > 2021.5.19
EA-BANK・モーニングレポート 5.19
米株が引けにかけて下げ幅拡大(5.18 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が大幅下落となって引けました。住宅指標が市場予想に届かなかったことやイエレン財務長官が法人税増税への支持を財界に訴えたことなどが意識され、売り圧力が強まる展開となっています。ここまでの上昇に対する調整の動きも売りの流れを強める展開となりました。ただ、ダウは34000ドルを維持しての引けであり、依然として高値水準ということができるでしょう。
一方、米国債利回りは小幅に低下しての推移です。米株の軟調地合いを背景に債券に対する買い戻しの動きが意識されています。ただ、米国の金融政策に対する思惑から、積極的に債券を買い進む動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる展開となりました。米10年債利回りは1.64%を挟んでの動きが展開されています。
為替相場 – ドル続落
為替相場は、ドルインデックスが下値を拡大する動きとなり、90を割り込んでの推移となっています。米国債利回りの上値が抑えられていることや、経済再開に対する期待感からユーロやポンドに対する買い戻しの動きが強まっていることなどが意識され、反射的にドルに対する売りの流れが強まっています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。ドル売りの流れを背景にドル/円が上値を抑えられる一方、クロス円はユーロなどに対する買い戻しの動きから下げ渋る展開となっています。全体的には大きな動きとはなっておらず、方向感の見えにくい流れです。ただ、ドル/円は109円を割り込んでの推移であり、先行きに対する警戒感が強まる局面ということができそうです。一方でユーロ/円は133円を回復しての推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線が上値抵抗帯として意識される流れです。一時中心線をブレイクして上限を目指す動きも見られましたが、上限には届かずに上値を抑えられており、目先はバンドの中心線と下限とで挟まれたレンジを動いています。ただ、目先はバンドの下限に届かずに持ち直す動きを見せており、底堅さも意識されています。直近では大きな動きにはなっていないので、ここからの方向感に注目です。
バンドの上下限中心線は、横ばいでの動きとなっています。バンド幅は比較的狭い状況なので、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。目先はバンドの中心線を目指して上昇といった動きであり、バンドの中心線をブレイクするのか、そこで抑えられるのかで流れが変わってくるでしょう。現状は様子見ムードだといえます。