MT5EAを運用するとき、バックテストをすると思われますが、その検証精度は完璧ではありません。
なぜなら、バックテストでは再現しきれない“リアル相場特有の要素”がいくつも存在するからです。
バックテストに反映されないリアル相場の5つの要素
- スプレッドの変動幅は常に変化し、テストで使う固定値とは大きく異なる
 → 時間帯や市場状況で広がることがあり、コストに差が出る。
- スリッページによる価格ズレが発生し、狙った価格で約定できない
 → 特に急変動時には、数pipsの損失になることも。
- 経済指標や地政学リスクなど“突発的なニュース”が価格を大きく動かす
 → テストには存在しない不確定要素が利益を左右する。
- 取引サーバーの遅延やVPS性能により、注文タイミングにズレが生じる
 → 通信環境の違いでバックテストとの動作差が生まれる。
- 使用するFX業者の仕様差(約定力・制限)によって実運用結果が変わる
 → 業者ごとの条件差が、EAのパフォーマンスに影響する。
つまり、MT5EAで利益を上げるには、リアル相場特有の要素を頭に入れた上で取引ルールを考えることが求められます。
この記事では、
- MT5EAのバックテストの検証精度が完璧でない原因
- 損失を抑える運用ルールの考え方
について解説します。
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【90%超え=高精度とは限らない】精度数値の“裏側”を読み解くポイント
- 正しい設定とデータを使えば、バックテストは一定の信頼性がある
- EAの初期評価として、バックテストは有効な判断材料になる
- それでも本番では、テストと結果がズレることがある
- ズレの原因は「相場状況」と「運用条件」の違いにある
- 急なニュースや政策転換など、“そのとき特有の相場”はテストでは再現できない
一般的に、正しい設定・高精度なデータを使っていれば、バックテストは“ある程度は信じられる情報”です。EA開発や運用においても、初期段階での有効性を判断する重要な材料になります。
しかし、その一方でバックテストと本番環境にズレが生じることも珍しくありません。
なぜならバックテストの精度がブレる理由は「相場状況」と「運用条件」が違うからです。
バックテストは“過去”の値動きで行われるため、実取引でテスト通りにならないケースがあり,首相交代のニュースや政府の経済政策転換による相場の急変動など、“そのとき特有の状況”はバックテストには含まれていないので、本番環境でズレが生じてしまうのです。
見えない誤差が落とし穴?運用環境ひとつで精度はブレる
- バックテストの精度は、使用する運用環境によって大きく変わる
- 本番環境では、スプレッド・スリッページ・サーバー遅延などの影響を受ける
- スプレッドは時間帯や市場状況により変動し、テストと乖離することがある
- スリッページは注文と約定価格のズレで、値動きが激しいときに発生しやすい
- バックテストでは、これらのリアルな誤差が反映されないケースが多い
バックテストの精度は、運用条件によっても変わります。
本番では、スプレッドやスリッページ、サーバー遅延といったリアルな要素が影響します。
たとえば、スプレッドは時間帯や市場状況によって変動しますが、バックテストでは固定のスプレッドが使われることが多く、実際のコストは再現されません。
スリッページとは、注文を出した価格と実際に約定する価格のズレのことで、値動きが激しい時に起こりやすく、これもバックテストでは考慮されないことがほとんどです。
「思ってたのと違う…」を防げ:EA運用で現実とズレる5つの理由

リアル運用とバックテストの間に乖離が生まれるのには、明確な5つの原因があります。
- 約定のズレやスプレッドの変動による「取引コストの誤差」
- 指標発表時など、想定外のボラティリティにより動作が崩れること
- 使用するFX業者のサーバースピードや仕様の違い
- VPSや通信環境による実行タイミングの微差
- EA自体の設計が相場の変化に対応していないケース
スプレッドの変動による取引コストの誤差など、ちょっしたズレが積み重なってバックテストの精度も大きく変わってしまいます。これらは、どんなに優秀なEAでも避けられない「実取引の壁」と言えるでしょう。
しかし、その壁はEAの仕組みを考えるとやむを得ないものです。言い換えれば自動売買で稼ぐには、これらの壁を考慮したEA運用が求められます。
安定か?利益か?迷ったら見てほしいEAモード徹底比較
バックテストの精度を担保するにはズレること前提としたEA運用が必要ですが、その第一歩となるのが「EAの選択」です。
EAには大きく「スキャル・デイトレ・スイング」の3タイプがあります。
| スタイル | トレード頻度 | 保有時間 | 特徴 | 向いている人 | 注意点 | 
| スキャルピング | 非常に多い(数十回/日) | 数秒〜数分 | 超短期決済でコツコツ利益を積む | 小さな利益を積み上げたい人 | スプレッドや滑りに弱い | 
| デイトレード | 中程度(数回/日) | 数十分〜数時間 | 日中で完結。トレンドに乗りつつ損切りも早い | 日中に相場を見れる人 | 急変動時に損切りが発生しやすい | 
| スイングトレード | 少なめ(数回/週) | 数日〜数週間 | 大きな流れに乗って利益を狙う | 時間がなく相場を常に見れない人 | 含み損期間が長くなることもある | 
(EAの種類)
スキャルピングは取引開始後、数秒〜数分以内で収益を確定させるタイプのEAです。1取引あたりの取引時間が極めて短いのが特徴。利益を上げるには、通貨の売買タイミングを瞬時に判断する必要があります。
デイトレードは取引開始後、数十分〜1日以内に収益を確定させるタイプのEAです。東京・欧州・ニューヨークといった取引時間の異なる市場に対応するため、取引開始〜収益確定までの期間が長くなっています。
スィング型は、数日〜数週間程度かけて大きな利益を狙うタイプのEAです。運用が長期になる場合は「利益管理」と「損失管理」のバランスが利益を上げるかどうかを左右します。
「想定通りに動かない」を防ぐ!バックテスト精度を活かす実践

- スプレッドの狭いECN口座で運用する
 利益を削られにくく、どのタイプのEAでも安定した結果を出しやすくなります。
 
- スキャル型はスプレッドと約定スピードが命
 小さな利益を積み重ねるため、コストの影響を最も受けやすい戦略です。
 
- デイトレ型は指標発表など相場が荒れる時間を避ける
 急変動を避けることで、バックテストに近い動きが期待できます。
 
- スイング型は長期で検証されたEAを使う
 一時的な値動きに振り回されない設計が重要です。
EAのタイプに関わらず、バックテストの結果を活かし損失を抑えるカギは「低スプレッドでのEA運用」です。
たとえば、スキャル型は1回数pipsの小さな利益を積み上げるため、スプレッドが広いと利益が削られ、エントリーと同時に“実質マイナス”からのスタートになることもあります。想定利益が5pipsでもスプレッドが3pipsあれば、実際の純利益は2pipsに減少します。
さらに相場が少しでも逆行すれば、すぐに損失となりやすく、勝率の高いEAでも収支がマイナスに転じてしまいます。
だからこそ損失を抑えるには、スプレッドの狭いECN口座を選ぶのがおすすめです。経済指標発表や深夜帯などの不安定な時間は稼働を停止し、ボラティリティの低い時間帯に限定して動かすことで、バックテストに近い安定した結果を得やすくなります。
良すぎる成績には裏がある|オーバーフィッティングの見抜き方
バックテストの成績が“良すぎる”EAを見つけたとき、使いたくなるかもしれませんが、それ、ちょっと待ってください!
良い成績は、過学習(オーバーフィッティング)で出ているだけの可能性があります。
過学習とは、EAが過去の値動きにピタリと合わせて最適化されすぎている状態のこと。
例えるなら、「試験対策で過去問の答えだけを丸暗記した学生」のようなものです。過去の問題には強いけれど、少しでも出題パターンが変わると対応できません。
EAも同じです。バックテストの成績があまりにも良いときは、たまたま過去相場の癖に合っていただけで、未来の相場に対応できる柔軟性がない可能性があるのです。
再現性こそ信頼の証|バックテストに潜む“作られた優秀さ”の見抜き方
過学習(オーバーフィッティング)を見破るポイントはポイントは3つあります。
過学習を見破るポイント
- テスト期間は最低3〜5年が目安
- 損益グラフが不自然に“完璧”なEAは要注意
- ロジックの中身が説明されていないEAは避ける
1つ目は、テスト期間の長さ。テスト期間が短い場合、出力される結果が政府の経済政策転換による相場の短期的な上昇・下降など、そのとき特有の影響を受けている場合があります。
この場合、そのEA本来やるものとは異なったタイミングで利確・損切りが行われていてEAのクセを見誤るトレーダーも少なくありません。過去3〜5年の取引データをもとにバックテストをするとEA本来の利確・損切りのタイミングを把握できます。
2つ目は、損益グラフの形。右肩上がりでも、まったく負けがないグラフや、不自然な勝率90%超は要注意です。過剰に最適化された証拠であることが多く、リアル相場での耐久性に欠けます。
3つ目は、ロジックの説明が明確かどうか。作者や提供元が「なぜこの手法で勝てるのか」を理論的に説明できない場合、それは“数字だけ整えられたEA”かもしれません。
大切なのは、「数字が良い=信頼できる」と短絡的に判断しないこと。
本当に信頼できるEAは、変化する相場に耐える設計がなされています。
テストで終わらせない|EABANKなら“実戦データ”で見極められる
バックテストの精度は「スプレッド」や「約定タイミング」といったことでブレてしまいます。
しかし、これらはEAの仕組み上、やむを得ないものです。だからこそ、自動売買で利益を上げるにはEAのブレを前提とした運用が重要になります。
とは言え相場や通貨ペアごとにブレを試算するのは手間がかかります。EABANKではトレーダーが自分の目的に沿った最適なEAを選べるよう、すべてのEAのフォワードテストの結果を公開しています。
自動売買で稼げるかどうかは、実際にEAを稼働させてみないとわからないものですが、まずはEABANKのフォワードテストをチェックしてみるのも1つの手ですよ!
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バックテストの結果をどう活かすか。ただ、実践でそれを活かすためには「どんなEAを使うか?」も同じぐらい重要です。
EABANKでは、「少額運用」「コツコツ稼ぐ(安定運用)」など、稼ぎ方別にランキング形式でおすすめのEAを紹介。すべてのEAのバックテストと過去取引を公開していますので、より実践向きのEAを選べるようになっています。
MT4にも、MT5にも、それぞれのEAにあった運用の良さがあります。ただ、それは実際にEAを使ってみないとわかりません。
だからこそ登録無料で100種類以上のMT4のEAとMT5EAが使い放題のEABANKをぜひ、ご活用ください!
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