「EAって自動で稼いでくれるんでしょ?」
「プロが作ったロジックなら放っておいても勝てるはず」
──そんなふうに思って、EA運用を始める方は決して少なくありません。
でも、実際に運用を始めてみると「なぜか資金が減っていく…」「勝てるって聞いてたのに…」といった声が多く聞かれます。
情報も多く、何を信じればいいかわからない。しかもSNSには「このEAで月利20%!」なんて話があふれていて、かえって不安になった方もいるのではないでしょうか。
でも、安心してください。
この記事では、EA初心者がつまずきやすいポイントや、ありがちな「誤解」と「落とし穴」を整理したうえで、本当に大切な運用のコツを丁寧に解説していきます。
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“自動で勝てる”と思いこんでいませんか?EA損失の根本にある「誤解」
「EAを使えば勝てる」と思い込んでしまう人が陥りやすい5つの思考
- 「プロが作ったEAだから負けるはずがない」という過信
- 「一度設定すれば放っておいても利益が出る」という誤解
- 「デモで勝てた=リアルでも勝てる」と決めつけてしまう
- 「無料EAだから損しても仕方ない」と本気で検証しない
- 「EAのせいで負けた」と道具に責任を押しつけてしまう
多くの初心者が見落としているのは、「EAは万能で、自分は何もしなくていい」と思い込んでいること自体がリスクになっているという事実です。
EAはどんなに優秀でも「過去のデータに基づいて作られた戦略」を再現するためのツールです。
そのため(どういった?トランプ大統領系の話しに触れて)市場の変化や突発的なニュース、スプレッドの拡大など、リアルな相場の空気までは読めません。
また、「負けたのはEAのせいだ」「やっぱり無料EAなんて信用できない」と感じてしまいがちですが、実際にトラブルの原因を辿っていくと、その多くはEA自体の性能よりも、“選び方”や“使い方”に問題があるケースがほとんどです。
そもそもEAは、「何もしなくても勝てる魔法のアイテム」ではありません。
EAとは本来、トレードの判断や操作を“自動化”するためのプログラムであり、完璧な利益保証装置ではないのです。
重要なのは、そのEAがどんなロジックで動くのか。どんな相場に強く、どんな場面では弱いのか。
そして、自分の資金量や性格、目的にマッチしているのかをきちんと理解しながら運用することです。
「勝てるEAを探す」のではなく、「自分に合ったEAを正しく選び、活かせる運用をする」この視点こそが、EAで安定した成果を出すための、何より確かな近道なのです。
アナタは大丈夫?失敗しやすいEA初心者タイプ3選
タイプ名 | 特徴 | よくある失敗例 |
---|---|---|
放置型 | EAを設定したら完全放置。相場もログも確認しない | 相場変動に気づかず、含み損が膨らみ続けて気づけば資金半減 |
高ロット型 | 「どうせ勝てる」と初めから大きなロットで運用 | 連敗が続いて一瞬で資金が飛ぶ。「まさかこんなに早く…」と後悔 |
比較しない型 | EAの比較検討をせず、SNSや知人の勧めだけで選ぶ | 運用スタイルが合わず、損失が続いても「どうして?」と原因がわからない |
(よくあるEA運用失敗タイプとその特徴)
「EAって、自動でやってくれるんでしょ?」「設定さえ終われば、あとは放っておいても利益が出るはず」
そんなイメージを持って、EA運用をスタートした方は少なくありません。
ですが、実際に運用してみると、「思ったよりうまくいかない」「気づいたら資金が減っていた」と悩む声も多く聞かれます。
その理由は、EAそのものの性能よりも、“使う人の行動パターン”に原因があるケースが非常に多いからです。
特に、初心者の方がやりがちな上記の失敗の3パターンには、要注意です。
この章では、それぞれのEA初心者が運用時によくある失敗事例について詳しく解説します。
【関連記事】自動売買(EA)の危険性とは?破産リスクを回避する方法と失敗しない設定見直しのコツ
放置型|「入れたら勝手に稼ぐ」と思い込んでいる
- EA=完全自動だと思い、日々のチェックを怠ってしまう
- 含み損に気づかず、気づいたときには資金が大幅に減っている
- 「一度設定したらもう大丈夫」と思い込んでいる
「EAは自動売買だから、あとは放っておいても大丈夫」――そんなふうに思っていませんか?
実際、EAを導入したことで安心しきってしまい、その後は相場を見ずに放置してしまう人も少なくありません。ですがこれは、初心者が最も陥りやすいリスクのひとつです。
EAはあらかじめ設定されたルールに従って動きます。
しかし相場が想定外の動きをしたとき、それに柔軟に対応する機能はありません。たとえば急な経済ニュースや為替の急変が起きた場合、損切りが遅れて含み損が膨らむ可能性があります。
たとえば、EAを稼働したまま数日間ログを確認せずにいた結果、知らないうちに相場が大きく動き、複数のポジションが損失を抱えたまま放置されていた――というケースがあります。
そのまま含み損が拡大し、気づいたときには口座残高が半分以下に減っていた、というのは珍しくありません。
「1日でも早く気づいていれば、途中で止められたのに…」そういった後悔をしないためにも、EAの運用開始後はチャートや取引履歴(ログ)をこまめにチェックし、EAが想定通りに動いているかを“見るクセ”をつけることが大切です。
【関連記事】初心者必見!EA停止が必要な5つのシチュエーションと対策方法
高ロット型|「一発で稼ぎたい」が落とし穴に
- 少額資金でも大きく稼ぎたくてロットを上げすぎる
- 数回負けただけで資金が一気に吹き飛ぶ
- ロット=勝率だと誤解し、無謀な運用をしてしまう
「せっかく始めたんだから、短期間で大きく稼ぎたい」そんな思いから、必要以上に大きなロットで取引を始めてしまう方がいます。
ですがこれは、EA初心者が特に気をつけたい落とし穴の1つです。
ロットとは、EAが一度に売買する取引量のこと。資金に対してロット数が大きすぎると、わずかな値動きでも数千円〜数万円の損失が出ることがあります。
ロット数 | 1回の値動き幅(10pips)での損益 | 3連敗した場合の損失 | リスク水準(初心者目安) |
---|---|---|---|
0.1ロット | 約1,000円の損益 | 約3,000円の損失 | ◎ 安全圏 |
0.3ロット | 約3,000円の損益 | 約9,000円の損失 | ◯ 標準的 |
0.5ロット | 約5,000円の損益 | 約15,000円の損失 | △ やや高リスク |
1.0ロット | 約10,000円の損益 | 約30,000円の損失 | × 危険水準 |
(ロット数と損益の目安※資金10万円の場合)
たとえば10万円の資金で1ロット以上の取引をすれば、わずか数回の連敗でも3万円以上の損失が出ることになります。
これは資金の30%を失う計算です。仮にその状態が続けば、ほんの1〜2日で資金が半分以下に減ってしまうリスクがあります。
実は「高ロットで一発逆転を狙う」という発想は、EA運用の本質とはかけ離れています。
なぜなら、EAはそもそも“地道にコツコツと利益を積み上げていく”ことを前提とした設計になっているからです。
EAは人間のように相場の流れを読んだり、臨機応変に判断するわけではなく、あらかじめ決められたルールに従って淡々と取引を繰り返すので、大きな利益を一度に狙うよりも、「小さな利益を積み重ねる中で、安定したトータル収支を目指す」ほうがEAの特性に合っています。
逆に高ロットで一発勝負をかけてしまえば、EA本来の強みである“安定感”が逆に裏目に出てしまうのです。
EAは“短距離走”ではなく“マラソン型”の投資スタイル。焦らず、確実に資産を増やしていく意識こそが、長く使い続ける上で最も重要なポイントになります。
比較しない型|「なんとなく良さそう」でEAを選んでいませんか?
- EAの中身を見ずに、SNSや知人の紹介だけで選んでしまう
- 自分の目的やスタイルに合わないEAを選び、成果が出ない
- 損失が続いても「このEAがダメなんだ」と短絡的に判断する
「フォロワーさんがオススメしていたから…」「上位に表示されてたし、有名そうだったから」
このように“なんとなく良さそう”という印象だけでEAを選んでしまう方は少なくありません。
ですが、それが後々の失敗につながる大きな原因になることもあります。
こうしたEAごとの特性は、相場との相性だけでなく、運用する側の資金量や性格、投資目的とも密接に関わっています。
つまり、「どんなEAでも使えば勝てる」というわけではなく、「自分に合ったEAを選ぶこと」が何より重要なのです。
自分の資金や性格、目的に合っていないEAを選んでしまえば、いくら高性能でも成果は出にくく、逆にストレスや損失を招いてしまいます。
「このEA、全然勝てない…」と感じたとき、問題はEAの性能ではなく、“選び方”にあることも少なくありません。
複数のEAを運用する際に比較せずに選んでしまった人ほど、あとで「どうして?」と原因がわからず悩んでしまいがちです。
だからこそ、EAを選ぶ際にはEAを使う目的・リスク許容度・運用期間に合わせて、複数のEAを比較してみることから始めてみましょう。
「入れたら稼げる」は大間違い!EAは“使う”より“使いこなす”がカギ
初心者の思い込み | 実際に起きること | なぜそうなるのか |
---|---|---|
EAは放置しても勝てる | 急な相場変動で損失が拡大 | 相場に合った調整をしないとロジックが機能しない |
設定は初期のままでOK | 高リスクのまま運用して資金が溶ける | ロット数や損切り幅が自分に合っていない |
無料EAなら安心して使える | 過去検証が不十分で実績が出ない | 提供元の信頼性やバックテスト情報が欠けている |
デモで勝てたからリアルでも大丈夫 | 実際の取引で成績が大きく崩れる | スプレッドや約定のズレに対応できていない |
EAの種類より「有名かどうか」で選ぶ | 自分の目的に合わずに利益が安定しない | 短期型/中長期型などの特性を見ていない |
(初心者がハマるギャップ一覧)
「EAって、勝手に稼いでくれるんでしょ?」そんな期待を抱いて始めたものの、なぜか損をしてやめてしまう――これはEA初心者の典型的なパターンです。
実は、失敗の多くは「EAを使うだけでうまくいく」という思い込みから始まります。
放置すれば稼げる、初期設定のままで大丈夫、無料なら安心…こうした考えは一見もっともらしく見えて、現実には大きな落とし穴。
たとえば、相場が急に大きく動いたとき(急騰・急落など)に、EAがその動きに追いつけず、予期しない損失を出してしまうことがあります。
EAはあらかじめ決められたルールで自動的に売買を行いますが、そのルールは「過去の相場パターン」に基づいて設計されているため、突発的なニュースや経済指標の発表といったイレギュラーな動きには対応できないことがあるのです。
このような場面では、EAが損切りせずにポジションを持ち続けた結果、含み損が膨らみ続け、気づいたときには資金が大きく減っていた、という事例も多く見受けられます。
また、「デモ口座で好成績だったから、リアル口座でも同じように稼げるはず」と思ってしまうのも、ありがちな誤解のひとつです。
デモ口座での取引は当てにならない!実践こそが重要な理由
項目 | デモ口座 | リアル口座 |
---|---|---|
約定スピード | 常に即時反映される | 市場状況により遅延することがある |
スリッページ | 基本的に発生しない | 価格がズレて注文が通ることがある |
スプレッド | 固定で狭く、理想的 | 相場の影響で広がることがある |
約定拒否 | ほぼ発生しない | 注文が通らないことがある |
心理的負荷 | 実際の損益がないため冷静に運用できる | 資金がかかっている分、判断がブレやすい |
デモ口座は理想的な環境で動作するため、注文の反映(約定)がスムーズで、スリッページ(注文時の価格のズレ)やスプレッド(売値と買値の差)も実際より狭いケースが多いです。
しかし、リアル口座では市場の混雑状況や流動性の影響を受け、注文が遅れたり、思った価格で取引が成立しなかったりします。
その差が積み重なると、デモではプラスだった戦略が、リアルではマイナスになることもあるのです。
こうした“誤解と現実のズレ”に直面したとき、多くの人は「やっぱりEAは稼げないんだ」と落胆し、運用をやめてしまいます。
けれども、問題の本質はEAそのものではありません。「使う」だけで安心してしまい、「使いこなす」意識が足りなかったという点にあります。
EAは、放って置けば稼げるという「万能ツール」ではなく、目的に応じて調整や見直しが必要な“運用ツール”です。
取引ルールの理解、相場環境への対応、そして定期的なチェック――この3つを欠かさずに取り組むことで、EAはあなたの資産運用において強力な味方となるはずです。
「え、こんなことで…?」EA初心者がリアルにハマる6つの落とし穴
失敗パターン | よくある事例 | 何が問題か |
---|---|---|
バックテスト信者になる | 過去データだけで勝てると思い込む | リアルではスリッページや相場変動で結果がズレる |
VPS未使用 | 自宅PCが止まって稼働も止まる | 通信切断や電源OFFで大損リスクが高まる |
月曜朝稼働で暴走 | 窓開け相場で誤作動、想定外の損失 | 時間帯設定を見落とすと初動で負けやすい |
設定ファイル未読込 | .setファイル読み込みミスで初期値で動作 | EA本来の戦略と異なる誤稼働を起こす |
資金とEAが不一致 | 少額なのに高リスクEAを使って即全損 | 証拠金に対するリスク設計を理解していない |
設定変更で逆損 | 勝ちたくてロットを上げた直後に連敗 | メンタルで設定を変えると負けを加速させる |
(よくあるEA失敗6選)
「EAを設定したのに動かない」「EAを使っているのに、なぜか最初から損失ばかり…」といった声が後を絶ちません。
それらの原因を探っていくと、実はEAそのものに問題があるのではなく、“運用者側の小さなミス”が引き金になっていることがほとんどです。
とくに初めてEAを扱う方は、「バックテスト=勝てる証拠」だと信じてしまったり、「.setファイルを読み込まないまま稼働」させてしまったり、予想外のところでつまずきやすい傾向があります。
たとえば、リアル運用では約定タイミングの遅れやスリッページが発生するため、バックテストのような“理想的な環境”とは大きく異なります。
また、VPS(仮想専用サーバー)を使わずに自宅PCで運用していたことで、電源が切れていた数時間の間に大きな損失を被った…といった“本当にあった失敗談”もあります。
こうしたミスは、知っていれば未然に防げるものばかりです。
だからこそ、この章を読んで「EA初心者失敗あるある」を事前に把握し、自分も同じ落とし穴にはまらないように対策しましょう!
バックテスト信者になる|「過去に勝ってる=これも勝てる」と思ってませんか?
よくある思い込みとリスク
- 勝率の高いバックテスト成績を見てEAの実力を信じ切ってしまう
- リアル運用との環境差を意識せず、そのまま資金投入してしまう
- スリッページや約定遅延の影響で「結果が全然違う」と後悔する
「バックテストでこれだけ勝ってるなら、本番でも安心だろう」EAを選ぶとき、そんなふうに思ったことはありませんか?
この“過信”こそが、EA初心者が最も陥りやすい落とし穴の一つです。
バックテストは、あくまで“過去の相場データを元にしたシミュレーション”です。理論上の動作環境なので、スリッページや約定のズレといったリアル口座で起こる要素は考慮されていません。
そのため、データ上では安定していた戦略が、実際の取引環境では思うように機能しないことも多々あります。
たとえば、「過去5年間で年間30%の利益」という成績に惹かれ、設定だけ済ませて運用開始。しかし1ヶ月後には−10%という実損…。
原因は、リアル環境特有のタイミング差や滑りだった――という事例も珍しくありません。
だからこそ、バックテストは「参考程度」にして、使いやすさや自分のトレードの癖でEAは選びましょう。
VPS未使用|「PCで動かしてるだけ」では、いつか止まります
よくある思い込みとリスク
- 自宅PCにEAを入れっぱなしで動かし続ければ問題ないと思っている
- 電源オフやネット断でEAが止まり、知らぬ間に稼働停止している
- 損切りや利確のタイミングを逃し、大きな損失に発展してしまう
「家のパソコンでずっと動かしておけば、それで十分じゃないの?」EAを始めたばかりの方ほど、こうした“手軽さ”を重視してしまいがちです。ですが、自宅PCだけに頼った運用には重大なリスクがあります。
最大の問題は、稼働の安定性です。
たとえば、Windowsの自動アップデートで再起動がかかる、Wi-Fiが一時的に切断される、電源が落ちていた――こうしたほんの数時間の停止が、数万円単位の損失に直結することもあります。
実際に、朝起きたらEAが止まっていて、予定していた損切りもされずに含み損が膨らんでいた」というSNSの報告もたまにあります。
そこで有効なのがVPS(仮想専用サーバー)の活用です。
常時安定した接続環境で24時間稼働が可能なため、「知らぬ間に止まっていた」を未然に防ぐことができます。
小さな工夫で大きな損失を防ぐ。その意味でも、VPSの導入は“保険”として検討すべき必須項目です。
【関連記事】VPSとは?自動売買に最適な運用環境とメリットを解説!
月曜朝稼働で暴走|「週明けすぐ」がEAにとって最悪のスタートとは?
よくある思い込みとリスク
- 週明けの月曜朝にEAをそのまま稼働させてしまう
- 相場の“窓開け(ギャップ)”に反応して異常なエントリーをする
- 初動で大きな損失を抱え、1週間分の利益を帳消しにしてしまう
週明けの市場は、金曜の終値から月曜の始値が大きくズレてスタートする「窓開け(ギャップ)」が起こりやすい時間帯です。
この“窓開け”とは、たとえば金曜の終値が145.000円だったのに、月曜の始値がいきなり145.800円と、価格に“空白”ができるような相場の変動を指します。
この急な変化にEAが反応すると、想定外の価格で売買を始めてしまい、高値で買った直後に下落して損失が出るといったケースが起こりやすくなります。
なぜなら、多くのEAは「直近の価格や値動き」をもとにエントリー判断をするため、窓開け直後の“情報が整っていない相場”では誤作動しやすくなるのです。
たとえば、月曜の朝6時に自動稼働していたEAが、いきなり跳ね上がったレートに反応し、高値で買い注文。その直後に価格が反落してしまい、わずか数分で大きな損失を出てしまった……というEA初心者ならではのミスは少なくありません。
こうしたリスクを回避するには、週明けはチャートを一度目視で確認してから手動で稼働させる、あるいは月曜の午前10時以降に自動スタートするよう時間指定を行うようにしましょう。
EAは、始動の「タイミング」で損益が大きく変わる、実は繊細なツールです。だからこそ、週明けの「不安定な初動時間帯」を避ける意識を持つことが、損失を未然に防ぐ第一歩となります。
設定ファイル未読込|「初期設定のまま」で動かしていませんか?
よくある思い込みとリスク
- EAの設定ファイル(.set)を読み込んだつもりで忘れている
- 実は“初期値のまま”で稼働していて、ロジックが機能しない
- 本来のEA性能を出せず、「なぜか勝てない」と悩み続ける
EAを導入したら、あとは「チャートに貼り付ければOK」と思っていませんか?
その状態のまま設定ファイル(.set)を読み込まずに稼働させてしまうと、本来の戦略と異なる“誤稼働”を引き起こす可能性があります。
EAには設計者が意図したパラメータセット(リスク量、損切り幅、エントリー条件など)があり、それを適用するためには「.setファイル」
を手動で読み込ませる必要があります。
しかし、初心者のうちはこの工程を見落としがち!
たとえば、設定ミスで初期状態のまま稼働し、ナンピン間隔が狭すぎてポジションが過剰に積み重なり、1日で証拠金が尽きた…という事例も現実に存在します。
EAの本領は、正しい設定があってこそ発揮されます。
運用前には、必ず「.setファイルを正しく読み込んだか?」を確認する習慣を持ちましょう。
ひと手間かけるだけで、思わぬ損失から自分の資金を守ることができます。
資金とEAが不一致|そのEA、あなたの証拠金に合っていないかも!
よくある思い込みとリスク
- 初心者でも「高性能そうなEA」を選びたくなる
- 資金5万円でフルオートナンピンEAを使って全損
- 必要証拠金を無視すると、強制ロスカットのリスクが高まる
「このEA、なんだか人気があるし、レビューも良いから大丈夫そう」そんな直感でEAを選ぶこと自体は悪くありません。
しかし、自分の資金量に対して「そのEAが重すぎないか」を確認しないまま運用を始めると、思わぬ損失につながることがあります。
たとえば、ナンピン型のEAは「負けたらポジションを追加して平均価格を下げる」設計のため、連敗時にポジション数がどんどん増えます。
高頻度エントリー型は、1日に数十回以上も取引するため、証拠金の消耗が早く、わずかな下振れで資金が耐えきれないこともあります。
タイプ | 運用条件 | 想定損失シナリオ | 3回連続の損失時 | 5回連続の損失時 | 資金耐性 |
---|---|---|---|---|---|
ナンピン型 | 10pipsごとに0.1ロット追加 | 3連敗でポジション3つ保持 | 累積損失:約6,000円 | 累積損失:約15,000円 | 5〜7連敗で証拠金維持率が急減 |
高頻度エントリー型 | 1日20回取引/0.1ロット | 50%勝率でも手数料・スプレッドで微損 | 3連敗:約3,000円損失 | 5連敗:約5,000円損失 | 複数日連敗で資金が30〜50%減も |
EAタイプ別:資金消耗シミュレーション表(初期資金10万円)
こうタイプのEAは相応の資金余力がないとEA本来の動きができないのです。
たとえば、5万円でナンピン系を動かすと、ポジションを増やす余地がないまま、3ポジション目でロスカットが入ることもあり得ます。
一方、同じEAでも30万円あれば余裕を持って“設計通り”に運用できます。
では、初心者はどうやって「必要資金の目安」を知ればよいのでしょうか?
以下の3点を確認してください:
- EA提供者の推奨運用資金(販売ページや解説記事に記載されていることが多い)
- 最大ポジション数と最大ドローダウン(バックテスト結果や概要)
- ロット数と通貨ペアによる証拠金の目安(MT4の計算機能や証券会社のシミュレーターを活用)
たとえば、最大5ポジション・0.1ロット運用のEAなら、1ポジションごとに2万円程度の余力が必要と考えると、最低でも10万円以上の証拠金が必要という判断ができます。
「とりあえず動かしてみる」ではなく、「このEAにはいくら必要か?」から逆算する視点を持つことで、ムリなく続けられるEA運用が見えてきます。
【関連記事】FXの成功するナンピン戦術とは?ナンピンの計算方法とメリット・デメリットを徹底解説!
設定変更で逆損|「勝ちたい」気持ちがEAの戦略を壊すこともある
よくある思い込みとリスク
- ロット数を増やせば、勝ったときの利益も増えると思ってしまう
- 損失を取り返したくて設定変更→その直後に連敗
- メンタルに引きずられて設定をいじると、EA本来の戦略が崩れる
「前回負けたから、次はロットを上げて取り返したい…」そう考えてしまうのは、ごく自然なことです。
損失が続くと、不安や焦りから「何かを変えなければ」という気持ちになるのは、誰にでも起こり得ます。
ですが、実はこの「不安にまかせたEA設定の変更」こそが、最も避けるべき行動なのです。
EAは、あらかじめ組み込まれたロジックに基づき、想定されたリスクとリターンのバランスで設計されています。
その戦略は、トレード回数・ロット数・損切り幅などが緻密に調整されて成り立っています。
そこへ人間の感情、特に「負けを取り返したい」という心理が介入すると、本来のバランスが崩れ、EAの強みが消えてしまいます。
たとえば「連敗が続いて不安になり、ロットを2倍にした翌日に大損した」という投稿を、SNSや掲示板で見かけたことはありませんか?
これは他人事ではなく、多くの初心者が通る“リベンジ設定”の典型的な失敗パターンです。
EAは人間の不安や欲に影響されない「冷静なシステム」だからこそ強いのです。
人間が何かしらの意図を持って手を加えた瞬間、それはもう「自動売買」ではなくなり、結果が出にくくなってしまいます。
だからこそ、設定は一度決めたら最低でも1ヶ月は固定して様子を見ることをおすすめします。
EA初心者あるあるで失敗しないためにも!自分にあったEAをEABNAKで色々試してみよう
FX自動売買(EA)は、「自動で稼げそう」という期待と、「損したらどうしよう…」という不安が共存するもの。
この記事では、初心者が陥りがちな失敗や注意点を具体的に解説しながら、EAで損をしないために必要な知識と心構えをご紹介してきました。
でも、すべてを完璧に理解してから始めなくても大丈夫です。
まずは“自分に合うEAを見つける”ことから、ゆっくりでいいのです。
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【関連記事】FX自動売買で勝率が下がる原因とは?リスクを抑える対策を徹底解説
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