EA-BANK・モーニングレポート 3.9
米国債利回り上昇を受けてハイテク株軟調(3.8 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの推移。米国の追加経済対策に対する期待感が強まる中でダウに対する買い意欲が強まる一方、米国債利回りの上昇を受けてハイテク銘柄に対する売り圧力が強まり、ダウが大幅高となる一方、NASDAQが大幅安となる展開となっています。ダウは一時650ドル高水準にまで上昇しており、32000ドルを突破する動きを見せています。
一方、米国債利回りは底堅い動き。ダウの大幅上昇を受けて債券に対する売り圧力が強まっています。調整の動きから一時30年債利回りなどがマイナス圏に沈む場面もありましたが、リスク志向の動きを背景にプラス圏に浮上しています。インフレ警戒感が強まる状況の中、米10年債利回りは1.6%を挟んでの動きとなっています。
為替相場 – ドル買い優勢
為替相場は、ドルが上昇しての推移。米国債利回りが上昇する中でドルに対する買いの流れが意識されています。ドル/円は108円台後半での推移であり、ユーロ/ドルは1.19ドルを割り込み下値を拡大しています。対オセアニア通貨でもドル高が意識されており、ドルの独歩高の様相となっています。
一方、円は軟調地合い。ドル/円の上昇を背景に、クロス円も全体的には底堅い動きが展開されています。ドル/円が109円に迫る中、ポンド/円は150円台を回復する展開となるなど上値を拡大しています。スイスフラン/円などは前営業日比マイナス圏での推移となっていますが、積極的に売り込む展開にはなっておらず、下値の堅い展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上昇トレンドを意識
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドウォークする展開から目先調整の動きが意識されています。ただ、積極的に売り込む流れにはなっておらず、目先は+1σ前後の水準で横ばいとなっています。下値の堅さが意識される中で再度バンドの上限まで上昇する可能性は十分にあるでしょう。
またバンドの上下限中心線は上昇基調であり、トレンドそのものが上向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいものの、下値の堅さが意識されやすく、調整が一服したら再度バンドの上限まで上昇といった動きになりやすい形です。押し目買い優勢であり、下値の堅さが意識されていることから大陽線で一気にバンドの上限まで上昇といった動きになる可能性もありそうです。