EA-BANK・モーニングレポート 3.31
調整の動きが強まる(3.30 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が下落しての引け。ドルの上昇などを眺めて調整の動きが強まる展開となっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる流れです。米国債利回りが一時大きく上昇したことなどを受けてNASDAQが下げ幅を拡大する場面もありましたが、引けにかけて下げ幅を縮小し、一時プラス圏に浮上する場面もありました。
一方、米国債利回りはまちまちでの推移。欧州各国の10年債利回りが大きく上昇したことなどを受けて債券売りの流れが強まる場面もありましたが、米株の上値が抑えられたことで債券に対する買いの流れが意識され、利回りの上値が抑えられました。米30年債利回りなどがマイナス圏に沈む動きとなっていますが、全体的に見れば前営業日終値を意識した水準での推移となっています。
為替相場 – ドル堅調地合い
流れが強まっており、反射的にドルが買われる動きとなっています。ユーロ/ドルは1.17ドル台前半での推移となるなど下値を拡大しています。ドルはその他の通貨に対しても底堅い動きが意識されており、ドル/円は110円台半ばでの推移となっています。
一方、円は軟調。米株の下落を眺めて買いが入る場面もありますが、ドルに対する買い意欲が強まる中でドル/円が上昇基調を強めており、クロス円もそれにつれる動きとなっています。ただ、リスク回避的な動きが意識される中で積極的に円を売る動きにはなっておらず、全体的には小動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 方向感の見えにくい局面
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの小動きであり、目先は様子見ムードが強まっています。バンドの上限にも下限にも届かない状況であり、狭いレンジでの動きが展開されています。現状はまだしばらく方向感の見えにくい展開が継続するのではないかとみています。
バンドの上下限中心線は横ばいとなっており、バンド幅は比較的狭い状況です。市場にはエネルギーが蓄積されており、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、大きな動きにはなりにくいところということができそうです。