EA-BANK・モーニングレポート 3.30
コロナ対策に対する期待感(3.29 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引け。朝方はアルケゴスの問題に対する警戒感から金融株を中心に軟調となりましたが、売り一巡後はコロナ対策に対する期待感から持ち直し、ダウがプラス圏に浮上しての引けとなっています。ただ、米国債利回りが上昇基調を強めたことでハイテク銘柄に売り圧力が強まり、NASDAQがマイナス圏での引けとなっています。ダウは終値ベースの最高値を更新しており、市場には楽観的なムードが維持されています。
一方、米国債利回りは上昇しての推移。ダウの持ち直しを背景に、債券に対する売りの流れが強まる状況となっています。米10年債利回りは1.70%台に入る動きであり、米30年債利回りも2.40%台を付けています。安全資産としての米国債に対する売りの流れが継続しており、市場にはやや警戒感が高まる局面となっています。
為替相場 – ドルの下値が堅い
為替相場は、ドルが堅調地合いで推移。大きな動きにはなっていないが、米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い意欲が強まっています。コロナウィルスの感染拡大に対する警戒感からユーロに対する売りが強まり、ポンドも買い一巡後に下げ幅を拡大する展開となっています。
一方、円はまちまち。ダウの持ち直しを受けて全体的には円売りの流れが意識されましたが、ユーロやポンドの上値は重く、ユーロ/円、ポンド/円が前営業日終値比でマイナスとなっています。ただ、全体的には大きな動きとはなっておらず、手掛かり材料難から方向感の見えにくい流れということができそうです。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 方向感が見えにくい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線に挟まれたレンジを動いており、底堅い動きから上値を拡大する展開となっています。目先は調整の動きが入っていますが、バンドの中心線もしくは+1σでは支えられやすい形となっています。
バンドの上下限中心線が上昇基調となっていることからトレンドそのものが上向きであり、一時的に下落しても押し目買いから上昇しやすい展開です。バンドの上限の上昇の勢いが落ちているため注意が必要ですが、まだ押し目買い優勢の局面は継続するのではないかとみています。