EA-BANK・モーニングレポート 3.26
米7年債入札はやや不調(3.25 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇しての引け。朝方は欧州株の軟調や調整売りを意識して下値を拡大する動きとなり、ダウは一時340ドル安水準にまで下げ幅を拡大しました。しかし、売り一巡後は買い戻しの動きが強まり、200ドル弱上昇となって引けとなりました。エバンス・シカゴ連銀総裁やボスティック・アトランタ連銀総裁の発言において、足元の経済の堅調や、長期間の緩和的政策の維持が確認されて好感されました。
一方、米国債利回りはまちまち。ただ、注目されていた米7年債入札はやや不調となり、長期債を中心に売り圧力が強まりました。米10年債利回りはやや上げ幅を拡大しており、ハイテク銘柄に対する警戒感を意識させる展開となっています。ただ、米2年債利回りなどは低下しての推移であり、そこまで急激な変動とはなりませんでした。
為替相場 – ドル堅調地合い
為替相場は、ドルが上昇しての推移。米国債利回りは長期債を中心に底堅い動きとなっており、各国地域との金利差からドルに対する買いの動きが意識されています。ただ、英国のコロナ対策が進んでいることを背景に、ポンドに対する買い戻しの動きが強まっており、ポンド/ドルは1.37ドルを回復して上値を拡大しています。
一方、円は全体的には軟調。コロナウィルスの感染拡大に対する警戒感からユーロに対する売りが意識され、ユーロ/円も上値を抑えられていますが、ドルの上昇を背景にドル/円が109円台を回復してしっかりとした動きを見せており、クロス円の下値を支える状況となっています。ポンド/円は1円以上の上昇であり、一時150円台を回復しての推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 方向感が見えにくい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線に挟まれたレンジを動いており、底堅い動きが展開されています。ただ、目先はやや方向感の見えにくい展開となっており、様子見ムードが強まっています。目先はバンドの中心線を挟んでの動きであり、ここで支えられてバンドの上限まで上昇することができるかに注目です。
またバンド幅は縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきています。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっているだけに、ここからの方向感に注意しながらの対応となりそうです。