EA-BANK・モーニングレポート 3.25
手掛かり材料難からポジション調整の動き(3.24 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が下落しての引け。朝方は買い戻しの動きなどが意識されてダウが360ドル高水準にまで上昇しましたが、引けにかけて失速し、結局ダウはマイナス圏に転落しています。手掛かり材料難が指摘される中でポジション調整の動きが強まる局面となっています。パウエルFRB議長やイエレン米財務長官の発言などに注目が集まりましたが、大きなサプライズは無く通過しています。
一方、米国債利回りは低下。一時上昇基調を強めてハイテク株に対する売り圧力を強めましたが、米5年債入札が冴えない結果となったことや、米株が引けにかけて売り圧力を強めたことを背景に、債券に対する買い戻しの動きが強まりました。米10年債利回りは目先1.6%割れを試す展開となっており、先行きに対する警戒感も強まっています。
為替相場 – ドル堅調地合い
為替相場は、ドルが上昇しての推移。米国債利回りは低下していますが、欧州のコロナウィルスの感染拡大に対する警戒感などからユーロやポンドに対する売りの流れが継続しており、ドルの下値が支えられています。また、株価の下落に伴い安全資産としてのドルに対する買いが散見されており、大きな動きではないもののしっかりとした動きが展開されています。
一方、円はまちまち。米株が上値を抑えられたことを眺めて円買い圧力が強まっていますが、ドルに対する買いが強まる中、ドル/円は底堅い動きが維持されています。ドル/円は108円台後半での動きを継続する一方、ポンド/円は149円を割り込んでの推移となっています。オセアニア通貨も軟調地合いであり、クロス円は全体的に軟調地合いとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 売り優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、一時バンドの中心線で支えられる場面もありましたが、目先はバンドの中心線を下抜ける形となっています。このままバンドの下限まで下落する可能性が高まっており、注意が必要でしょう。
またバンドの上下限中心線がじり安基調となっています。トレンドそのものが下向きであり、売り優勢の局面ということができそうです。ただ、バンド幅は比較的広いため、バンドの下限をブレイクしてバンドウォークといった動きにはなりにくく、バンドの下限まで下落しても一時的には調整の買い戻しが入る可能性が高いでしょう。