EA-BANK・モーニングレポート 3.22
金融株を中心に下げ幅拡大(3.19 NY時間)
先週末のNY市場は、米株がまちまちでの引け。FRBが銀行の資本規制に関する特例措置を延長しないことを発表したことで、金融株を中心に売り圧力が強りました。一方、ハイテク銘柄に買い戻しの動きが強まったことで、NASDAQがプラス圏での引けとなっています。米国債利回りの上昇が一服し、短期債を中心に買い戻しの動きが強まったこともハイテク銘柄への買い戻しの動きを支えました。
米国債利回りもまちまちの展開。ここまでの上昇に対する調整の動きが意識される一方、FRBが銀行の資本規制に関する特例措置を延長しないことを発表したことで、銀行による国債売りが強まるのではないかといった思惑から10年債利回りなどはプラス圏での引けとなっています。全体的にはそこまでの値動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる展開となりました。
為替相場 – 米国債利回りの上昇受けてドル買い優勢
為替相場は、ドルが小幅に上昇しての引け。ただ、NY時間帯は米国債利回りの上値の重い展開を眺めて軟調地合いとなって推移しています。ドルインデックスは一時92を突破する動きを見せたものの、その後の下落により92を割り込んでの引けとなりました。ユーロ/ドルは一時1.19ドルを割り込む動きを見せたものの、結局は回復して引けています。
一方、円はやや堅調な動き。ドル/円は小幅に上昇して引けたものの、クロス円が軟調地合い。ダウが大きく下落する中でリスク回避的な動きが意識され、円に対する買い意欲が強まりました。ドル/円は一時109円台を回復する動きを見せましたが、その後のドルの上値の重い展開が警戒されて108円台後半での引けとなっています。ポンド/円は一時150円台半ばまで押し込まれるなど、売り圧力が強まりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 下値を拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから下落してバンドの中心線を意識しての動きとなっています。方向感の見えにくい展開となっていましたが、その後窓を開けて下落し、バンドの下限をブレイクしています。目先はバンドの下限からの乖離が大きくなっており、その修正が意識されていますが、このままバンドウォークとなる可能性も十分にあるでしょう。
またバンド幅は急拡大しています。バンドの上限の方向感に注意しながらの対応となりそうですが、上限が上昇基調を維持した場合はそのままバンドウォークが展開されて下値を拡大という動きとなりそうです。逆に上限が横ばいから下落に転じた場合は一時的に調整の買いが入るでしょう。