EA-BANK・モーニングレポート 3.19
新規失業保険申請件数発表を受けて懸念広がる(3.18 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が軟調地合いとなって引け。FEDの緩和的な金融政策やフィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を上回ったことなどを眺めてダウがプラス圏での推移となる場面もありましたが、新規失業保険申請件数が減少予想に反して増加したことなどを受けて労働市場に対する警戒感が強まり、引けにかけて売り圧力が強まる展開となっています。また、米国債利回りの上昇を受けてNASDAQが下げ幅を拡大しています。
一方、米国債利回りは上昇基調。FRBの経済見通しが強気となり、インフレに対する警戒感が強まっていることを背景に、債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。米10年債利回りは昨年1月以来で最高の水準にまで上昇しています。ただ、米株がマイナス圏に沈んだことで債券に対する売りの流れも一服しています。とはいえ、大きく上昇しての推移であり、警戒感は強まっています。
為替相場 – 米国債利回りの上昇受けてドル買い優勢
為替相場は、ドルが上昇しての推移。英中銀が金融政策の据え置きを決定したことなどを受けてポンドに対する売りの流れが意識されており、米国債利回りの大幅上昇などもあわせてドルに対する買い意欲が強まる状況となっています。また、原油価格が大きく下落したことで資源国通貨に対する売りが意識されていることもドルの下値を支える要因となっています。
一方、円は堅調地合い。対ドルではドル買い圧力が強まったことで下値を支えられ、一時109円を回復する場面もありましたが、クロス円は全体的に円買い圧力が意識されて下落する流れとなっています。米株の軟調地合いを背景にリスク回避的な動きが意識され、円に対する買いが強まっています。ユーロ/円は130円を割り込んでの推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値の重さを意識
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから下落してバンドの中心線を割り込む動きとなっています。一時持ち直す場面もありましたが、目先はバンドの下限まで下落しての動きです。バンドブレイクとなりましたが、そこから小幅に持ち直しています。ここから上昇基調を強めるのか、再度下落してバンドウォークを継続するのかに注目が集まります。
またバンドの上限はほぼ横ばい、下限は下落基調となっています。バンドの上限は下落する可能性が高まっており、トレンドそのものは下向きとなっていくのではないでしょうか。一時的には買い戻される可能性がありますが、戻り売り優勢の場面ということができそうです。