EA-BANK・モーニングレポート 3.18
FOMCはハト派姿勢を維持(3.17 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が堅調地合いとなって引け。FOMCは市場予想通り政策金利の現状維持が決定されています。また、FOMCは23年までのゼロ金利維持の方針を改めて示しており、ここ最近の足元の経済のしっかりとした動きにも関わらず緩和的な政策を継続することを表明しており、リスク志向の動きが強まる流れとなっています。ダウは200ドル弱の上昇となり、NASDAQなども堅調地合いを維持しました。
一方、米国債利回りは底堅い動き。米株の上昇などを受けて債券に対する売りの流れが意識される展開となっています。ただ、FOMCにおいてハト派的な動きが意識されており、FOMC後は金利の上昇も一服して上値を抑えられる動きとなっています。市場は緩やかな金融引き締めに対する思惑強めていただけに、先行きに対する金利上昇圧力は抑えられそうです。
為替相場 – ドルがFOMC受けて急落
為替相場は、ドルがFOMCを受けて急落する展開となっています。金融引き締めに対する思惑が後退したことで米国債利回りの上昇圧力が抑えられ、ドルに対する買いが急激に巻き戻される展開となっています。豪ドル/ドルなどは0.78ドルを回復しての動きとなるなど、上値を拡大しています。ユーロ/ドル、ポンド/ドルなども軒並み日中高値を更新しての推移となりました。
一方、円は軟調地合い。対ドルではドル売り圧力が強まったことで上値を抑えらえて108円台後半での推移となっていますが、株価の上昇などを眺めてクロス円が上昇する動きとなっており、円は全般的には売られやすい地合いとなっています。ユーロ/円は130円台を回復して上値を拡大し、ポンド/円は152円台を、豪ドル/円は85円台を一時回復する動きが展開されました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 急落して下値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから一気に下落して中心線を抜け、そのままバンドの下限をバンドブレイクからバンドウォークといった動きになっています。急激に下値を拡大し、バンドの下限からの乖離が大きくなったことから修正の動きが目先みられていますが、まだここからバンドウォークを継続する可能性は十分にあるので注意が必要でしょう。
またバンド幅は拡大基調を強めており、バンド幅の拡大を伴いながらのバンドウォークです。このまま下値を拡大する展開も視野に入れての対応となりそうです。バンドの上限が横ばいから下落に転じた場合は一時的な調整の動きとなって上昇基調を強めそうですが、仮にそうなってもトレンドは下向きであり、戻り売り優勢となりそうです。