EA-BANK・モーニングレポート 3.17
FOMCを控えて様子見ムード(3.16 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引け。米国の小売売上高などが市場予想を下回ったことなどを背景にダウに調整の動きが入っています。ただ、FOMCを控えていることもあり、積極的に売り込む展開にはなっていません。また、ここまでの上値の重い展開に対する修正の動きが意識され、NASDAQなどは堅調地合いとなっています。全体的には様子見ムードが意識される局面となりました。
米国債利回りもまちまちでの動きとなりました。長期債利回りは米20年債入札を受けて債券に対する買いが意識される場面もありましたが、その後は下げ渋りから持ち直す動きを見せ、全体的に利回りは堅調な動きとなっています。一方、2年債利回りなどは上値の重い展開となっています。ただ、米国債もFOMCを控えていることもあって積極的にポジションを取る動きにはなっていない状況であり、全体的に小動きとなりました。
為替相場 – 円に対してやや買いを意識
為替相場は、ドルが上昇しての推移。米長期債利回りの堅調地合いなどを背景に、買いの流れが意識されています。ただ、NY時間帯はポンドに対する買い戻しなどが意識されてやや上値の重い展開となっています。ドルインデックスは前営業日終値比でほぼ変わらずの水準での推移となっており、方向感の見えにくい状況となっています。
一方、円は買われやすい地合い。大きな動きにはなっていないものの、ダウの軟調などを眺めて円に対する買い戻しの動きが強まり、ドル/円が109円を挟んでの動きとなっています。NY時間朝方に下げ幅を拡大しましたが、そこからは押し戻しての動きとなっています。クロス円も大きな動きではないもののドル/円につれ安となっており、上値の重い展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値抑えられる
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクして下値を拡大し、その後は買い戻しの動きが見られたもののバンドの中心線で抑えられてじり安基調といった展開となっています。再度バンドの下限まで下落する可能性も十分にあるため、基本的には売り目線での対応となりそうです。ただ、バンドの中心線を上抜けた場合はバンドの上限まで上昇といった動きが視野に入るでしょう。
またバンド幅が縮小傾向を強めており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく状況です。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。とはいえ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感は見えにくい状況だといえます。