EA-BANK・モーニングレポート 4.2
ISM製造業景況指数が改善(4.1 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇しての引け。ISM製造業景況指数が市場予想を上回り、約37年ぶりの高水準となったことが好感され、リスク志向の動きが強まる展開となっています。バイデン政権のインフラ投資に対する期待感も根強く、上値を拡大しています。米10年債利回りが大きく低下したことで、NASDAQも大きく上昇し、S&P500は節目の4000を突破しての引けとなっています。
一方、米国債利回りは長期債利回りを中心に下げ幅を拡大しての推移。2年債利回りは目先小幅に上昇していますが、10年債利回りは1.70%を、30年債利回りは2.40%を大きく割り込んでの推移となっています。ここまでの上昇に対する調整の動きが強まっており、債券に対する買い意欲が意識されました。
為替相場 – ドル売り圧力強まる
為替相場は、ドルが下落しての推移。米長期債利回りが大きく低下する中でドルに対する売り圧力が強まる展開となっています。米株の上昇を背景にリスク志向の動きが意識され、安全資産としてのドルに対する売りが強まる流れとなっています。
一方、円は軟調。ドルの下落を受けてドル/円は上値を抑えられていますが、リスク志向の動きが意識される中で円に対する売り圧力が意識されています。ユーロ/円は130円台での動きとなっており、ポンド/円は一時153円を回復する動きです。ただ、全体的には様子見ムードが強まっており、大きな動きにはなっていません。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値の重い展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、中心線を目指す動きとなっていましたが、中心線には届かずにじり安基調となっています。このままバンドの下限まで下落するかどうかに注目です。大きな動きにはなっていないものの、バンドの中心線が上値抵抗線として意識される形であり、バンドの下限まで下落する可能性は十分にあるでしょう。
バンド幅は目先縮小傾向となっています。バンドの下限がほぼ横ばいでの動きとなっており、全体的には方向感の見えにくい形となってきています。バンド幅は比較的狭い状況であり、ここからも縮小けいこが意識されることから市場にはエネルギーが蓄積されてきています。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、特に現状は上値が重いことからバンドの下限が意識されることになりそうです。