EA-BANK・モーニングレポート 5.7
ダウが上値拡大(5.6 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇して引けています。朝方はハイテク銘柄を中心に売りの流れが強まり、NASDAQが下値を拡大する場面もありましたが、新規失業保険申請件数が市場予想よりも良かったことなどを背景に週末の雇用統計に対する楽観的な見方が強まり、リスク志向の動きが意識されました。ダウは日中高値圏での引けとなるなど、買い優勢の流れが強まりました。
一方、米国債利回りは小動きとなっています。米株が大きく上昇する中、債券に対する売りの流れが意識されていますが、テーパリングに対する期待感が後退したことで、債券に対する買い戻しの動きも意識される局面となっています。米国の雇用統計を控えていることもあり、結果を見極めたいとの思惑から方向感の見えにくい展開となっています。
為替相場 – ドル売り圧力強まる
為替相場は、ドルインデックスが下落しての動きとなっています。ダウの大幅上昇を受けて安全資産としてのドルに対する売りの流れが強まる展開となっています。米金融当局のハト派的な発言などもドルの上値を抑える展開となっており、ドルインデックスは91を割り込んでの推移となっています。
一方、円はまちまち。全体的にはダウの大幅上昇を背景に円売りの流れが意識されていますが、ドルインデックスの軟調地合いが意識されてドル円がマイナス圏での推移となっています。また、BOEが明確な景気回復の証拠がなければ引き締めを行わないと発表したことなどを受けてポンドに対する売りが意識され、ポンド円もマイナス圏での推移となっています。
ドル円・ボリンジャーバンド – 下落基調
ドル円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、中心線に上値を抑えられて下値を拡大する流れとなっています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなっていませんが、調整を入れながら下値を拡大する動きとなっています。目先はバンドの下限から小幅持ち直しが意識されていますが、上値は重く再度下値を拡大する可能性がありそうです。
バンドの上下限中心線は下落基調となっていましたが、目先はバンドの上限が横ばいとなっています。このままバンドの下限も横ばいの動きとなっていけば下げ渋る可能性が高まるでしょう。ただ、現状ではバンドの上限が下落に転じる可能性が高そうで、下落トレンドが継続するのではないかとみています。まだ上値は重く、下値を拡大するのではないかとみています。