EA-BANK・モーニングレポート 5.3
米株が上値抑えられる(4.30 NY時間)
先週末のNY市場は、米株が下落しての引けとなりました。米企業決算や経済指標などは概ね好調ですが、カプラン・ダラス連銀総裁の発言やコロナウィルスの感染拡大などに対する警戒感などを背景に調整の売りの流れが強まっています。ダウは34000ドルを割り込んでの引けとなりました。
一方、米国債利回りは低下しての引けとなっています。米株が軟調地合いとなる中で債券に対する買いの動きが意識され、利回りは上値を抑えられる展開となっています。ただ、米国の経済指標の好調やカプラン・ダラス連銀総裁の国債購入修正協議の開始は適切といった発言を受けて債券に対する売りの流れも散見されました。結局米10年債利回りは1.62%台での引けとなっています。
為替相場 – ドル買い優勢
為替相場は、ドルが大きく上昇しての引けとなっています。米国債利回りの上値は抑えられましたが、月末を迎えたロンドンフィキシングに絡んだドル買いやカプラン・ダラス連銀総裁の発言などを背景に、底堅い動きが展開されました。欧州の経済指標が冴えないものとなったことでユーロに対する売りが意識されたこともドルの下値を支えました。
一方、円はまちまちでの推移となりました。ドルに対する買い意欲が強まったことで、ドル
ドル円・ボリンジャーバンド – 横ばいでの調整で下値
ドル円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドウォークする展開から調整の動きが入っています。先週末のNY時間帯は下値の堅さが意識されており、ほぼ横ばいでの推移となっていましたが、朝方の動きでバンドの中心線が意識される動きです。ここで支えられるかどうかに注目が集まりそうですが、基本的には下値は堅そうです。
現状バンドの上限が上昇基調から下落に転じる動きで、下限が上昇基調を強めるといった動きとなっています。バンド幅が縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく形となっています。ただ、目先は大きな動きにはなりにくいところであり、狭いレンジでの動きが意識されそうです。