EA-BANK・モーニングレポート 4.8
様子見ムード(4.7 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が小幅まちまちでの引け。手掛かり材料難から方向感の見えにくい展開となり、前営業日終値を挟んでの動きが継続しました。FOMC議事要旨がサプライズなく通過したこともあり、積極的には動きにくい状況となっています。市場全体が様子見ムードを強める局面となりました。結局ダウが小幅に上昇、NASDAQが小幅に下落といった引けとなりました。
一方、米国債利回りは長期債利回りが上昇する一方、短期債利回りは上値を抑えられています。ただ、これも大きな動きにはなっていません。先行きの経済に対する楽観的な見方が強まっていることから、長期債に対する売りがくすぶっていますが、積極的にはポジションをとりにくいところとなっています。
為替相場 – ポンドに対する売り意識
為替相場は、ドルが小幅に上昇しての推移です。米長期債利回りが底堅い動きとなったことで、ドルインデックスも底堅い動きとなっています。ただ、こちらも大きな動きではなく、ユーロ/ドルなどは前営業日比ほぼ変わらずの水準で推移しています。一方、英国債利回りの低下などが意識され、ポンドに対する売り圧力が強まり、ポンド/ドルは下値を拡大しての動きとなっています。
一方、円は比較的堅調な動きとなっています。引けにかけてダウがプラス圏に浮上しましたが、上値の重い展開が継続したことなどもあり、円に対する買い意欲が強まっています。特にポンドやオセアニア通貨に対して円がしっかりとした動きを見せています。ドルの買い戻しを受けてドル/円は前営業日比プラス圏での推移となっていますが、110円には届いておらず、伸びを欠く展開となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動きボリンジャーバンド
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直してバンドの中心線を抜け、そのまま上限を目指す動きとなりました。しかし、上限には届かずに下落して目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっています。レンジ圏での動きが意識されており、方向感の見えにくい流れとなっています。
バンドの幅は緩やかに縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、目先は中心線を意識しての動きとなっていることから、まずは様子見といったところではないかと思われます。バンドの中心線で支えられるかが目先のポイントとなりそうです。