EA-BANK・モーニングレポート 4.6
米雇用統計の好調受けて株価上昇(4.5 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が下落しての引け。日中は大きな動きにはならず、ダウは前営業日終値を挟んでの推移となりましたが、ここまでの上昇に対する利食い売りなどが意識され、マイナス圏での引けとなっています。欧州株は米雇用統計の堅調を好感してしっかりとした動きとなりましたが、米株は全体的に手掛かり材料難が意識されて様子見ムードが強まる局面であり、方向感の見えにくい推移となりました。
一方、米国債利回りは低下。株価の軟調地合いやここまでの上昇に対する調整の動きなどが継続されており、長期債を中心に買い戻しの動きが強まる状況となっています。米10年債利回りは1.70%を割り込んで下げ幅を拡大し、現状1.65%台まで押し込まれる展開となっています。
為替相場 – ドル売り、円買いの流れが強まる
為替相場は、ドルが軟調地合いでの推移となっています。米国債利回りの低下などを背景に、ドルに対する売り圧力が強まっています。ただ、ポンドはコロナウィルス対策に対する警戒感が強まり、売り優勢の流れとなっています。ドルは対ユーロなどで売られており、目先ユーロ/ドルは日中高値圏での推移となっています。
一方、円はまちまちでの推移。ただ、ユーロに対する買い戻しの動きが意識されてユーロ/円の下値は支えられていますが、ドル/円の軟調などもあり全体的には円買いが強まりやすい局面となっています。ドル/円は110円を割り込んでの推移となるほか、ポンド/円も大幅下落となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 戻り弱く上値を抑えられる
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から一気に下落して中心線を下抜け、そのままバンドの下限まで下落してバンドブレイクからバンドウォークとなっています。目先は調整の動きが意識されてやや持ち直す動きを見せていましたが、バンドの中心線に届かずに下落に転じており、上値の重さが意識される局面となっています。
バンドの上下限中心線は下落基調となっており、トレンドそのものが下向きです。一時的に戻す場面があっても上値は重く戻り売り圧力に上値を抑えられやすい局面です。目先は上値を抑えられており、再度バンドの下限まで下落する可能性は十分にあるでしょう。