EA-BANK・モーニングレポート 4.28
FOMCを控えて株式市場は様子見ムード強まる(4.27 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引けとなっています。朝方はポジション調整の動きからやや上値を抑えられましたが、日中は底堅い動きから買い戻しの動きに支えられる展開となっています。全体的にはFOMCを控えて様子見ムードが強まる展開となりました。ダウは前営業日終値とほぼ変わらずの水準で引けています。NASDAQがやや下落していますが、方向感の見えにくい流れとなりました。
一方、米国債利回りは上昇しての推移。米国債入札は好調となり、一時上値を抑えられる場面もありましたが、米株が持ち直し基調を強めたことで債券に対する売りの流れが強まる展開となっています。米10年債利回りは1.60%を大きく上回る水準での推移となっており、30年債利回りも2.30%を突破しての推移となっています。
為替相場 – 円売りの流れが継続
為替相場は、ドルがやや上昇する動きとなっています。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い意欲が強まり下値を支える動きとなっています。ただ、金融緩和の縮小へと舵を切るとの思惑からユーロやポンドに対する買い意欲が根強く、積極的にドルを買い進む動きにはなっていません。
一方、円は軟調地合いでの推移となりました。ドル/円が上値を拡大し、108円台半ばから後半での推移となる中でクロス円も底堅い動きが展開されています。オセアニア通貨などは伸びを欠いていますが、ユーロやポンドなどは上値を拡大する動きが展開されました。特にポンド/円は1円以上の上昇となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きが展開されています。目先は上昇の勢いが落ちていますが、横ばいでの推移であり調整売り圧力が強まっていない状況です。下値の堅さが意識される局面で、ここからさらに上値を拡大する可能性も十分にあるでしょう。
現状バンドの下限が上昇に転じており、バンドの上下限中心線が上昇する動きとなっています。トレンドそのものが上向きですが、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところです。一時的には調整の動きが入る可能性がありそうですが、下値は堅く押し目買いに支えられやすい展開となっています。再度バンドの上限まで上昇する流れを視野に入れての対応となりそうです。