EA-BANK・モーニングレポート 4.27
ダウが軟調地合い(4.26 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引けとなっています。朝方は経済指標の堅調や企業決算の好調などを背景に全体的に底堅い動きとなりましたが、富裕層対象のキャピタルゲイン税の税率引き上げとの報道などが嫌気され、ダウがマイナス圏に転じて引けています。ダウは60ドル超の下落となり、34000ドルを割り込んでの引けとなりました。
一方、米国債利回りは上昇しての推移。米国債入札がやや不調との見方から債券に対する売り圧力が意識され、利回りの下値を支える展開となっています。ただ、ダウがマイナス圏に転じたことで債券に対する買い戻しの動きも散見され、全体的には前営業日終値を意識した小動きとなっています。米10年債利回りは1.56%台での推移です。
為替相場 – 円売り圧力が強まる
為替相場は、ドルがやや上値の重い展開となっています。ただ、大きな動きにはなっておらず、ドルインデックスは前営業日終値を挟んでの動きが展開されています。米国債利回りが底堅い動きを見せていることもあり、積極的にドルを売る動きにはなっていません。英中銀が他の中銀に先駆けて債券購入を停止する公算が大きいとの思惑が意識され、ポンドに対する買いの流れが意識され、ドルの上値を抑える展開となっています。
一方、円は軟調地合いでの推移となりました。ドル/円が108円台に持ち直したことで、クロス円も堅調地合いとなり円売りが意識されました。ポンド/円は150円台を回復しての推移であり、オセアニア通貨も対円で上値を拡大する展開となっています。ダウはマイナス圏での引けとなっていますが、NASDAQは大きく上昇しており、リスク回避的な動きが強まっていないことも円売りをサポートしている状況となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 調整も底堅い動きを意識
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入る局面です。ただ、下値の堅さが意識されており、目先はじり安から横ばいでの動きとなっています。バンドの中心線までは届いていませんが、下値の堅い動きであり再度バンドの上限まで上昇する可能性はありそうです。
現状バンド幅は縮小傾向となっています。バンド幅そのものはまだ広い状況であり、縮小傾向が継続するものと思われます。まだ大きな動きにはなりにくく、狭いレンジでの様子見ムードが継続するのではないかと思われます。市場には徐々にエネルギーが蓄積されていくものと思われますので、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。