EA-BANK・モーニングレポート 4.26
米株が買い戻される(4.23 NY時間)
週末金曜日のNY市場は、米株が上昇しての引け。バイデン大統領の富裕層に対するキャピタルゲイン税の増税を提案との報道を受けた売りが一服し、買い戻しの動きが展開されています。共和党が反対する動きを見せていることも買い戻しの動きを強める展開となっています。さらに米国の経済指標が概ね堅調となっており、足元の経済に対する楽観的な見方が強まっていることも相場を下支えする要因となっています。ダウは34000ドルを回復して引けています。
一方、米国債利回りは上昇しての引け。株高を背景にリスク志向の動きが意識されたことで債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。米10年債利回りは1.55%台を回復しての引けとなっており、2年債などの短期債利回りも上値を拡大する流れとなりました。
為替相場 – ドルに対する売り圧力強まる
為替相場は、ドルが大きく下落する展開となりました。米国債利回りは上昇したものの、リスク志向の動きが強まったことで安全資産としてのドルに対する売りの流れが強まる展開となっています。また、英欧の経済指標が好調となったことでユーロやポンドに対する買いの流れが強まったことで反射的にドルに対する売り圧力を強めました。
一方、円は軟調地合いでの推移となりました。ドルに対する売り圧力が意識されたことでドル/円は108円を大きく割り込むなど上値の重さが意識されました。しかし売り一巡後は株高などを背景にリスク志向の動きが意識され、円に対する売り圧力が強まっています。特にユーロ/円は130円を突破してさらに上値を拡大する動きを見せました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクしてバンドウォークとなり下値を拡大しましたが、売り一巡後は急激に持ち直す動きを見せており、一気にバンドの上限まで上昇しました。ただ、バンドの上限では抑えられて下落し、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっています。中心線では支えられているので、再度バンドの上限まで上昇する可能性はありそうです。
現状バンドの上下限中心線はほぼ横ばいであり、レンジ圏での動きが意識されやすい状況です。バンド幅はかなり広いので、大きな動きにはなりにくい局面が継続しそうです。バンド幅が縮小傾向になるかどうかは注目ポイントではありますが、目先はバンドの上限と下限で挟まれたレンジを動く展開ということができるのではないでしょうか。