EA-BANK・モーニングレポート 4.23
米株が大幅下落(4.22 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が下落しての引け。朝方は新規失業保険申請件数やECB理事会を受けた欧州株の上昇などを背景にしっかりとした動きが展開されましたが、バイデン大統領が富裕層対象のキャピタルゲイン税の増税を提案といった報道を受けて売り圧力が急激に強まる展開となっています。ダウは300ドル超の下落となり、34000ドルを割り込んでの引けとなりました。
一方、米国債利回りはまちまちでの推移となっています。ただ、米株安を背景に長期債利回りを中心に下げ幅を拡大する動きが展開されています。米10年債利回りは一時1.58%を超える水準にまで上昇したものの、現状1.54%台にまで押し込まれる展開となっています。
為替相場 – リスク回避のドル買い・円買い
為替相場は、ドルが底堅い動きとなって推移しています。ダウが急落する中、安全資産としてのドルに対する買いが意識され、底堅い動きが展開されています。ユーロ/ドルは一時1.20ドルを割り込む動きを見せ、ポンド/ドルは一時1.38ドル台前半まで押し込まれる展開となっています。米長期債利回りの低下を受けてややドル買いに修正が入っていますが、ドルに対する買いがくすぶる状況が継続しています。
一方、円は上昇しての推移となっています。リスク回避的な動きが強まる中で円に対する買いが意識される局面です。対ドルでも円は堅調地合いとなっており、クロス円も全般的に軟調地合いです。特にポンドに対する売り圧力の強まりから、ポンド/円は1円以上の下落となり、150円を大きく割り込んでの推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 目先軟調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから下落し、一時バンドの中心線で支えられたものの売りの流れが再開して目先はバンドの-1σ前後の水準を動く展開となっています。このままバンドの下限まで下落する可能性は高そうです。
現状バンドの上下限中心線はほぼ横ばいであり、レンジ圏での動きが意識されやすい状況です。バンド幅はそこまで狭いわけではありませんが、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。目先は軟調地合いであり、バンドの下限をブレイクしてバンドウォークとなるかどうかに注目が集まりそうです。