EA-BANK・モーニングレポート 4.22
買い戻しの動きにダウが34000ドルを回復(4.21 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇しての引け。コロナウィルスの感染拡大に対する懸念は根強いものの、ここまでの下落に対する調整の動きが意識され、押し目買いに下値を支えられる展開となっています。ダウは300ドル超の上昇となり、34000ドルを回復する展開となっています。NASDAQなども買い優勢の流れから上値を拡大しての引けとなりました。
一方、米国債利回りは小幅まちまちとなっています。米20年債入札は比較的好調となったことで債券に対する買い意欲が強まる一方、株価の上昇を背景に債券に対する売りの流れも意識される展開となっています。こうした中で前営業日終値を挟んでの動きが継続される展開となっています。
為替相場 – カナダドルに対する買いが強まる
為替相場は、ドルが上値の重い展開となって推移しています。大きな動きではないものの、オセアニア通貨に対する買いの流れが意識され、ドルの上値を抑える流れとなっています。ユーロ/ドルやポンド/ドルなどは小動きで、方向感の見えにくい展開となっています。また、BOCがテーパリングを発表したことを受けてカナダドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。ドル/円やユーロ/円などは小幅に下落する展開となっていますが、豪ドル/円などは上昇しての推移です。全体的には株式市場の上昇を背景にリスク志向の動きが強まったことで、円に対する売り圧力がくすぶる局面となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – やや上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きが展開されています。目先はやや上値の重さが意識される形でバンドの下限を目指しての動きとなっていますが、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる展開となっています。
現状バンド幅が若干拡大基調となっています。まだ大きな動きにはなりにくいところかと思われますが、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。特に目先は上値の重さが意識される局面となっているだけに、バンドの下限に到達した場合はバンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性もあるでしょう。バンド幅は比較的狭いので、市場にはエネルギーが蓄積されてきている点も注目といったところでしょう。