EA-BANK・モーニングレポート 4.21
リスク回避的な動きが継続(4.20 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が下落しての引け。コロナウィルスの感染拡大やコロナワクチンの普及の遅れに対する警戒感などが意識される局面となっており、リスク回避的な動きが意識されています。ダウは一時400ドル近い水準まで下げ幅を拡大し、そこからは持ち直したものの250ドル安水準で引けました。
一方、米国債利回りは低下。米株の大幅安を背景にリスク回避的な動きが意識され、安全資産としての米国債に買い意欲が強まりました。米10年債利回りは再度1.60%を割り込む動きとなり、そのまま下げ幅を拡大する展開となっています。
為替相場 – リスク回避のドル買い・円買い
為替相場は、ドルが上昇しての推移です。欧州時間帯は米国債利回りの低下などを背景にドル売り圧力が強まりましたが、ドル売り一巡後は買い戻しの動きが意識される中でじり高基調となっています。リスク回避的な動きの強まりなどを背景に、安全資産としてのドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。
一方、円は買い優勢の展開となっています。株安を背景にリスク回避的な動きが強まっており、円に対する買いの流れが意識されています。ドル/円はNY時間帯で108円台は維持されているものの、上値の重い展開となっています。ユーロ/円は一時130円を割り込む動きを見せており、全体的にクロス円も軟調地合いでの推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 下値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクしてバンドウォークとなる場面もありましたが、すぐに調整の動きが入っています。ただ、上値は重くバンドの-1σで上値を抑えられる動きとなっています。買い戻しの動きが弱く、再度バンドの下限まで下落する可能性は十分にあるでしょう。
現状バンドの上下限中心線は下落しており、トレンドそのものが下向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、調整を入れながら下値を拡大する動きとなりやすい形です。再度バンドの下限まで下落し、そこで支えられて買い戻しの動きが入るといった展開となるのではないでしょうか。