EA-BANK・モーニングレポート 4.20
コロナワクチン普及に懸念(4.19 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が下落しての引け。『J&Jワクチン、委託工場での製造中止を、FDAが要請』との報道を受け、コロナワクチンの普及に対する懸念が台頭して売り圧力が強まる展開となっています。ただ、日中は経済の先行きに対する期待感などから底堅い動きとなり、引けにかけて若干買い戻される展開となりました。ダウは一時34000ドルを割り込む動きとなりましたが、そこからは持ち直しての引けとなりました。
一方、米国債利回りはまちまちでの引け。長期債利回りを中心に債券に対する売り圧力が強まり、米10年債利回りは一時1.60%台を回復する動きとなっています。経済の先行きに対する期待感は根強く、債券に対する買い意欲は強まっていません。
為替相場 – ドルの上値重い
為替相場は、ドルが下落しての推移です。欧州時間に高値を付けたのちは売りの流れが強まり、下げ幅を拡大する展開となっています。特に対ユーロや対ポンドでのドル売りが強まる展開で、オセアニア通貨に対する買い戻しも意識されるところとなり、独歩安基調となって推移しています。
一方、円は買われやすい地合いとなっています。ドル/円が軟調地合いとなり下値を拡大する中でクロス円も上値を抑えられています。ドル/円は108円割れ寸前のところまで下落しています。ただ、ポンド/円に関しては市場全体にポンドに対する買い戻しの動きが強まる中で151円を突破して上値を拡大しています。一方ドル/円は一時108円割れ寸前のところまで押し込まれるなど、売り圧力が強まりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をバンドウォークする展開となっています。一時バンドの中心線で抑えられる場面もありましたが、目先はバンドの中心線を上抜けてじり高基調となっています。大きな動きではないもののバンドの上限を目指しての動きということができそうです。
現状バンドの上下限中心線はほぼ横ばいとなっており、バンド幅も比較的狭い状況です。市場にはエネルギーが蓄積されてきているためバンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。目先は上昇基調であり、バンドの上限を意識しての動きということができそうです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きも視野に入れての対応となりそうです。