EA-BANK・モーニングレポート 4.19
ダウが史上最高値更新(4.16 NY時間)
先週末金曜日ののNY市場は、米株が上昇しての引け。経済指標の改善傾向の継続や予想を上回る決算発表などが好感されてリスク志向の動きが強まり、ダウは史上最高値を更新する動きとなっています。NASDAQなども底堅い動きを見せており、市場には楽観的なムードが強まる展開となっています。
一方、米国債利回りはまちまちでの引け。短期債利回りを中心に底堅い動きを見せましたが、30年債利回りなどが下落しています。リスク志向の動きを意識して債券に対する売りの流れが意識されやすい状況ではありますが、全体的には大きな動きとはなっておらず、様子見ムードが強まる局面となっています。
為替相場 – ドルの上値重い
為替相場は、ドルがやや上値の重い展開となっています。米国債利回りが小幅まちまちとなる中、ドルの方向感も見えにくい展開となっていますが、リスク志向の動きが意識される中で安全資産としてのドルに対する売りの流れが意識されています。さらに米国の金融政策に対する思惑から、米国債に対する買いの流れが意識されやすい状況となっており、ドルの上値は抑えられやすくなっているところです。
一方、円はやや軟調地合いとなって引けています。オセアニア通貨に対する調整の動きが入ったことで豪ドル/円などは上値を抑えられましたが、株価の堅調地合いを眺めて円に対する売りの流れが意識されています。ただ、ドルの上値が抑えられたこともあってドル/円が伸びを欠き、クロス円も上げ渋る展開となりました。全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる局面となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 様子見ムード
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線で抑えられる動きとなっており、上値の重さが意識される展開となっています。このまま下値を拡大するかどうかに注目が集まる局面ということができそうです。
現状バンドの上下限中心線はほぼ横ばいとなっており、バンド幅も比較的狭い状況です。市場にはエネルギーが蓄積されてきているためバンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。ただ、目先はやや上値は重いものの大きな方向感は見えにくいところであり、方向感を見極めながらの対応となりそうです。