EA-BANK・モーニングレポート 4.15
米国債に対する買い意欲が強まる(4.14 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引け。ダウは足元の経済に対する楽観的な見方が強まったことやパウエルFRB議長が2024年までの利上げを予想していないなどと発言したことを意識して底堅い動きが展開されています。一方、NASDAQは米国債利回りの上昇基調を意識して売り圧力が強まる展開となっています。
一方、米国債利回りは上昇しての推移。ダウの堅調地合いなどを眺めて債券に対する売りの流れが意識される展開となっています。インフレに対する警戒感も根強く、利回りは底堅い動きが維持されています。ただ、日中は米国の緩和的な金融政策に対する思惑から積極的に債券を買う動きにはなっておらず、全体的には方向感の見えにくい展開となっています。
為替相場 – ドルの上値重い
為替相場は、ドルが軟調地合いとなって推移しています。パウエルFRB議長の発言を受けて早期利上げ観測が後退し、ドルの上値を抑える展開となっています。ただ、米国債利回りが堅調地合いとなっていることで積極的にドルを売る動きにもなっておらず、売り一巡後はドルに対する買い戻しの動きも強まっています。
一方、円は軟調地合いとなっています。ドルに対する売りが意識される中でドル/円は上値の重い展開となり109円台を割り込む動きとなっていますが、ダウの上昇などを背景にクロス円は底堅い動きが展開されています。特に経済の先行きに対する期待感からオセアニア通貨に対する買いが強まっており、豪ドル/円は84円台での推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – トレンドは下向き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、中心線を挟んでの動きとなっていましたが、ここにきて売り圧力が強まる展開となっています。バンドの下限を目指す動きとなっており、売り優勢の流れとなっています。
バンドの上下限中心線は下落基調となっており、トレンドそのものが下向きとなっています。ただ、バンド幅も比較的狭いのでバンドブレイクからバンドウォークといった動きとなる可能性もあるので注意が必要です。バンドの上限の方向感に注目しながらの対応となりそうです。バンドの上限が下落基調を維持した場合は調整を入れながら下値を拡大といった展開となりそうです。