EA-BANK・モーニングレポート 4.14
米国債に対する買い意欲が強まる(4.13 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引け。米当局による米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナウイルスワクチンの使用を一時的に見送る勧告が出されたことに対する警戒感が意識されて上値を抑えられました。ただ、その勧告も一時的との見解が示されたことで買い戻しの動きが意識されました。一方、NASDAQは米国債利回りの低下を受けて上昇して引けています。
一方、米国債利回りは低下しての引け。注目されていた米30年債入札が好調となったことで債券に対する買い戻しの動きが強まる展開となりました。ダウの軟調地合いも債券に対する買いの流れを強める展開となっています。米30年債利回りは2.30%を割り込む流れが展開されています。
為替相場 – ドル軟調
為替相場は、ドルが軟調地合いとなって推移しています。米国の消費者物価指数が予想を上回ったことでドルに対する買いが意識される場面もありましたが、米国債利回りの低下などを背景にドルに対する売り圧力が強まり、下げ幅を拡大する展開となっています。
一方、円は堅調地合いとなっています。ドル/円が下げ幅を拡大する中でクロス円も上値の重い展開となっています。ただ、米株が下げ渋る動きを見せる中で円に対する買いも巻き戻される展開となっており、クロス円は全体的に持ち直し基調となっています。大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる展開となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動いており、下値を拡大する流れとなっています。バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなっていませんが、一時的な調整を入れつつ下値を拡大する流れとなっています。
バンドの上下限中心線が下落基調となっており、トレンドそのものが下向きです。目先は小幅に持ち直す動きとなっていますが、バンドの中心線では抑えられやすく、下値を拡大する可能性も十分にあるでしょう。バンド幅は比較的広いので、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくい展開が継続するでしょう。