EA-BANK・モーニングレポート 4.13
様子見ムードの中で株式市場に調整売り(4.12 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が下落しての引け。手掛かり材料に欠ける中で大きな動きとはなっていませんが、調整の動きが意識されて上値を抑えられています。市場の楽観的なムードが行き過ぎとの思惑から、利益確定売りが出やすい局面となりましたが、積極的に売られる展開にもならず、ダウは50ドル安水準での引けとなりました。
一方、米国債利回りは底堅い動きとなっています。注目されていた米国の3年債入札と10年債入札はさえない結果となり、債券に対する売りの流れがくすぶる状況となっています。ただ、米株の上値が抑えられたこともあり、積極的に債券を売る動きにもなっておらず小動きとなっています。
為替相場 – 全体的に方向感の見えにくい流れ
為替相場は、ドルがやや上値の重い展開となっています。ユーロ圏の小売売上高の回復やフランスなどでワクチン接種ペースが加速している事などを背景にしたユーロ買い戻しの動きが意識され、ドルの上値が抑えられています。しかし米国債入札を受けてドルに対する買い戻しの動きも見られており、前営業日終値付近での推移となっています。
一方、円は堅調地合いとなっています。リスク回避的な動きが意識される中で円に対する買いの動きが強まっています。ただ、ドルやユーロに対する買い戻しの動きも意識されており、NY時間帯はドル/円、クロス円は底堅い動きが展開されています。全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる局面となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直す動きで、目先はバンドの中心線を挟んでやや底堅い流れとなっています。ただ、バンドの上限に届かずにじり安基調となっており、方向感の見えにくい狭いレンジでの動きが展開されています。
バンドの上下限中心線はほぼ横ばいからじり高といった動きであり、下値はやや堅いもののレンジ圏での動きが意識されやすい状況となっています。バンド幅は比較的狭いのでバンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、目先は中心線を意識した小動きであり、方向感を探る局面ということができそうです。