EA-BANK・モーニングレポート 4.5
グッドフライデーで株式市場は休場(4.2 NY時間)
先週末のNY市場は、米国がグッドフライデーの祝日で株式市場は休場となっています。ただ、米雇用統計が発表となり、非農業部門雇用者数は市場予想を大きく上回る結果となっています。平均時給は市場予想を下回っていますが、これに関しては労働市場の改善によって低所得者層の復帰が要因と考えられるため、そこまで警戒感は強まっていません。
一方、米国債利回りは上昇しての推移。米国が祝日となり午前中のみの取引となりましたが、米雇用統計の好調を背景にリスク志向の動きが意識されて債券に対する売り圧力が強まる展開となりました。米10年債利回りは1.70%を突破しての動きとなりました。
為替相場 – 全体的に様子見ムード
為替相場は、ドルが小幅に上昇しての推移。米雇用統計を受けて米国債利回りが上昇しており、ドルに対する買いが意識されています。ただ、グッドフライデーの祝日を背景にNY時間に入ってからは全体的には方向感の見えにくい展開となっています。
一方、円は小幅まちまちでの推移。ドルに対する買いが意識されたものの、ドル/円は調整の動きなども意識されてNY時間で伸び悩み、110円台半ばで方向感の見えにくい展開となりました。また、クロス円も小動きで、様子見ムードが強まりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 方向感見えにくい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から横ばいでの調整が意識され、目先はバンドの中心線を挟んでの動きとなっています。目先はやや上値の重い展開となっていますが、全体的には大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくい状況です。
バンド幅は縮小傾向となっており、比較的狭くなっています。市場にはエネルギーが蓄積されてきており、バンドブレイクからバンドウォークといった動きが起こりやすくなっています。目先はバンドの中心線を意識しての動きですが、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。
EA-BANK・モーニングレポート 4.2
ISM製造業景況指数が改善(4.1 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇しての引け。ISM製造業景況指数が市場予想を上回り、約37年ぶりの高水準となったことが好感され、リスク志向の動きが強まる展開となっています。バイデン政権のインフラ投資に対する期待感も根強く、上値を拡大しています。米10年債利回りが大きく低下したことで、NASDAQも大きく上昇し、S&P500は節目の4000を突破しての引けとなっています。
一方、米国債利回りは長期債利回りを中心に下げ幅を拡大しての推移。2年債利回りは目先小幅に上昇していますが、10年債利回りは1.70%を、30年債利回りは2.40%を大きく割り込んでの推移となっています。ここまでの上昇に対する調整の動きが強まっており、債券に対する買い意欲が意識されました。
為替相場 – ドル売り圧力強まる
為替相場は、ドルが下落しての推移。米長期債利回りが大きく低下する中でドルに対する売り圧力が強まる展開となっています。米株の上昇を背景にリスク志向の動きが意識され、安全資産としてのドルに対する売りが強まる流れとなっています。
一方、円は軟調。ドルの下落を受けてドル/円は上値を抑えられていますが、リスク志向の動きが意識される中で円に対する売り圧力が意識されています。ユーロ/円は130円台での動きとなっており、ポンド/円は一時153円を回復する動きです。ただ、全体的には様子見ムードが強まっており、大きな動きにはなっていません。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値の重い展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、中心線を目指す動きとなっていましたが、中心線には届かずにじり安基調となっています。このままバンドの下限まで下落するかどうかに注目です。大きな動きにはなっていないものの、バンドの中心線が上値抵抗線として意識される形であり、バンドの下限まで下落する可能性は十分にあるでしょう。
バンド幅は目先縮小傾向となっています。バンドの下限がほぼ横ばいでの動きとなっており、全体的には方向感の見えにくい形となってきています。バンド幅は比較的狭い状況であり、ここからも縮小けいこが意識されることから市場にはエネルギーが蓄積されてきています。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、特に現状は上値が重いことからバンドの下限が意識されることになりそうです。
EA-BANK・モーニングレポート 4.1
米株はまちまちでの推移(3.31 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引け。日中はバイデン政権のインフラ整備に対する期待感などから買い戻しの動きが意識されてプラス圏での動きが継続しましたが、引けにかけて原油価格の下落などを嫌気してダウに対する調整売り圧力が強まり、日中安値圏での引けとなっています。一方、NASDAQは買い戻しの動きを受けて大きく上昇する動きとなっています。
一方、米国債利回りは上昇しての推移。債券に対する売りの流れが継続しており、30年債利回りは2.40%台を回復する動きとなっています。バイデン政権のインフラ投資に対する期待感が強まる中で米経済の先行きに対する期待感は根強く、安全資産としての米国債に対する売りが意識される局面です。
為替相場 – ドルの上値がやや重い
為替相場は、ドルがやや上値の重い展開となっています。ユーロやポンドに対する買い戻しが意識され、反射的にドルに対する売りが強まる展開となっています。しかし、引けにかけては米国債利回りの上昇を受けて下げ渋る展開となっており、ドルは下げ幅を縮小しての推移となっています。
一方、円は軟調。米国債利回りの上昇を受けてドル/円が上昇基調となったことを背景に、クロス円も上値を拡大する展開となっています。ユーロ/円は一時130円を回復するなど買いの勢いが強まっています。目先はダウが下落に転じて引けたことなども受けてやや円に対する買い戻しの動きが入っていますが、全体的には円売り優勢といった局面が継続しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 方向感の見えにくい局面
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、じり高基調で中心線を突破して上値を拡大する展開となっています。ただ、バンドの上限には届いておらず、目先はバンドの中心線を意識しての動きが展開されています。大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくいところです。しばらくは様子見ムードが強まるのではないかとみています。
バンドの上下限中心線はほぼ横ばいとなっており、バンド幅は比較的狭い状況です。市場にはエネルギーが蓄積されている状況で、動き出したら大きなものとなる可能性があるだけに、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。バンドブレイクからバンドウォークといった動きを視野に入れての対応となりそうです。
EA-BANK・モーニングレポート 3.31
調整の動きが強まる(3.30 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が下落しての引け。ドルの上昇などを眺めて調整の動きが強まる展開となっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる流れです。米国債利回りが一時大きく上昇したことなどを受けてNASDAQが下げ幅を拡大する場面もありましたが、引けにかけて下げ幅を縮小し、一時プラス圏に浮上する場面もありました。
一方、米国債利回りはまちまちでの推移。欧州各国の10年債利回りが大きく上昇したことなどを受けて債券売りの流れが強まる場面もありましたが、米株の上値が抑えられたことで債券に対する買いの流れが意識され、利回りの上値が抑えられました。米30年債利回りなどがマイナス圏に沈む動きとなっていますが、全体的に見れば前営業日終値を意識した水準での推移となっています。
為替相場 – ドル堅調地合い
流れが強まっており、反射的にドルが買われる動きとなっています。ユーロ/ドルは1.17ドル台前半での推移となるなど下値を拡大しています。ドルはその他の通貨に対しても底堅い動きが意識されており、ドル/円は110円台半ばでの推移となっています。
一方、円は軟調。米株の下落を眺めて買いが入る場面もありますが、ドルに対する買い意欲が強まる中でドル/円が上昇基調を強めており、クロス円もそれにつれる動きとなっています。ただ、リスク回避的な動きが意識される中で積極的に円を売る動きにはなっておらず、全体的には小動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 方向感の見えにくい局面
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの小動きであり、目先は様子見ムードが強まっています。バンドの上限にも下限にも届かない状況であり、狭いレンジでの動きが展開されています。現状はまだしばらく方向感の見えにくい展開が継続するのではないかとみています。
バンドの上下限中心線は横ばいとなっており、バンド幅は比較的狭い状況です。市場にはエネルギーが蓄積されており、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、大きな動きにはなりにくいところということができそうです。
EA-BANK・モーニングレポート 3.30
コロナ対策に対する期待感(3.29 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引け。朝方はアルケゴスの問題に対する警戒感から金融株を中心に軟調となりましたが、売り一巡後はコロナ対策に対する期待感から持ち直し、ダウがプラス圏に浮上しての引けとなっています。ただ、米国債利回りが上昇基調を強めたことでハイテク銘柄に売り圧力が強まり、NASDAQがマイナス圏での引けとなっています。ダウは終値ベースの最高値を更新しており、市場には楽観的なムードが維持されています。
一方、米国債利回りは上昇しての推移。ダウの持ち直しを背景に、債券に対する売りの流れが強まる状況となっています。米10年債利回りは1.70%台に入る動きであり、米30年債利回りも2.40%台を付けています。安全資産としての米国債に対する売りの流れが継続しており、市場にはやや警戒感が高まる局面となっています。
為替相場 – ドルの下値が堅い
為替相場は、ドルが堅調地合いで推移。大きな動きにはなっていないが、米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い意欲が強まっています。コロナウィルスの感染拡大に対する警戒感からユーロに対する売りが強まり、ポンドも買い一巡後に下げ幅を拡大する展開となっています。
一方、円はまちまち。ダウの持ち直しを受けて全体的には円売りの流れが意識されましたが、ユーロやポンドの上値は重く、ユーロ/円、ポンド/円が前営業日終値比でマイナスとなっています。ただ、全体的には大きな動きとはなっておらず、手掛かり材料難から方向感の見えにくい流れということができそうです。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 方向感が見えにくい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線に挟まれたレンジを動いており、底堅い動きから上値を拡大する展開となっています。目先は調整の動きが入っていますが、バンドの中心線もしくは+1σでは支えられやすい形となっています。
バンドの上下限中心線が上昇基調となっていることからトレンドそのものが上向きであり、一時的に下落しても押し目買いから上昇しやすい展開です。バンドの上限の上昇の勢いが落ちているため注意が必要ですが、まだ押し目買い優勢の局面は継続するのではないかとみています。