EA-BANK モーニングレポート
独CPIが市場予想を上回り、欧州債利回り上昇(3.1 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。インフレに対する警戒感は根強く、リスク回避的な動きが意識される展開となりましたが、ダウはショートカバーに支えられてプラス圏での引けとなりました。ただ、上値は重く5ドル高の32661ドルでの引けとなっています。
米国債市場では、利回りが上昇。ドイツのCPIなどが市場予想を上回ったことなどを受けて欧州債利回りが上昇し、米国債利回りもつれ高となりました。米国の金融政策に対するタカ派的な思惑は依然として根強く、債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。現状米10年債利回りは3.99%台前半、30年債利回りは3.95%台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ユーロ圏国債利回りの上昇期待から、ユーロ買い円売り
為替相場では、ドルインデックスが軟調地合いで推移。米国債利回りは上昇しているものの、ECBの金融引き締めに対する思惑からユーロに対する買いの流れが強まり、反射的にドルの上値が抑えられる展開となりました。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.20ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いで推移しています。ドル/円はほぼ変わらずの水準で推移していますが、ユーロ/円が大きく上昇しており、クロス円の下値を支える展開となっています。ダウがショートカバーに支えられたことも円売りの流れを後押しする展開となっています。現状ドル/円は136円台前半、ユーロ/円は145円台前半、ポンド/円は163円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 下値堅い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直してバンドの中心線を抜ける動きとなったものの、上限には届かずに下落する展開となっています。ただ、バンドの中心線では支えられており、目先は上昇基調となっています。このままバンドの上限まで上昇することが出来るかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しているため、トレンドそのものは上向きです。このままバンドの上限まで上昇する可能性も十分にありますが、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくい局面であり、調整を入れながら上値を拡大する展開となる可能性が高そうです。